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2023年5月7日日曜日

DC Dark Knights of Steel Vol. 1 感想 -エルスワールド設定だからこそ引き出せるキャラクターの魅力を-

  Dark Knights of Steelの第一巻を読みました。トム・テイラーによるエルスワールド(一般的なDCヒーローコミックの設定とは全く違うパラレルワールドの設定でキャラクターを動かすもの)もの作品で、中世ファンタジー風の作品になっています。

 トム・テイラーと言えばスーパーマンが悪の存在になる"Injustice"、ゾンビものである"DCeased"などの人気のエルスワールド作品で知られています。が、ヒーローが悪になるのが嫌&ゾンビものも嫌、という筆者にとっては、これが初めて読めるトム・テイラーのエルスワールド作品でした。


【基本情報】
Writer: Tom Taylor
Artists:Bengal, Yasmine Putri
発行年 2022年


公式サイトはこちら。


Amazonで購入する場合はこちら。


2022年9月23日金曜日

キャラクター紹介:スーパーガール(カーラ・ゾー・エル)

  スーパーガールはスーパーマンと同じクリプトン星の生き残りで、スーパーマンのいとこにあたります。登場は1959年と古いキャラクターですが、1985年のCrisis on Infinite Earthsで死亡し2004年まで再登場しなかったため(別の人物が「スーパーガール」という名前で登場していました)歴史が長い割には登場するコミックはそこまで多くありません。

 DCコミックス社の作品は2011年に大規模な設定の更新があり、その後も五年に一度程度少しずつ設定が変わるタイミングがあるので

・New52期以前 (2011年以前)
・New52期 (2011-2016年頃)
・Rebirth期 (2016年以降)
・Infinite Frontier期 (2021年以降)

 ……という感じで、時期によって分類できます。2011年以前もいろいろあるのですがそれは略します。スーパーガールに関しては、2004年の再登場時、2011年、2016年と少しずつ設定が変わっていますが「スーパーマンのいとこ」という大枠は変わりません。

2022年9月14日水曜日

Action Comics (1938-2011) #252 感想 -カーラ・ゾー・エル初登場-

 ※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

 Superman (スーパーマン、カル・エル)のいとこであるSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)は1959年のAction Comicsで初登場しています。この本には短編が三話収録されているのですが、スーパーガール初登場は最後の一話でした。

 

【基本情報】
Writer: Robert Bernstein
Arist: Al Plastino
Cover: Curt Swan
発行年 1959年


Amazonのサイトはこちら。


2022年9月10日土曜日

Supergirl (2016-) Vol. 3: Infectious感想 -ライターの頑張りは良く分かる-

 ※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

 Rebirth期Supergirl誌のVol. 3を読みました。Rebirth期Supergirlの最終巻ですが、一冊の本として読んだ時あまり高く評価はできない作品になってしまっています。とはいえ、ライターが面白くするために頑張ってくれたことは良く分かるのでスタッフを責める気にもならない……という作品でした。

 

【基本情報】
Writers: Jody Houser, Marc Andreyko,Robert Venditti
Artists: Rachael Stott, Eduardo Pansica, Julio Ferreira, Laura Braga, Inaki Miranda, Cris Peter, Fco Plascencia, Chris Sotomayor, Hi-Fi
Letterer: Tom Napolitano
Cover: Dan Mora
発行年 2020年


Amazonのサイトはこちら。


2022年9月4日日曜日

Supergirl (2016-)

 クリプトン星の崩壊から生き残り、地球にやって来たヒーローSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)の活躍を描くシリーズです。2016年から始まったRebirth期のシリーズになります。

Vol. 4まで進んだ後はメインライターの変更により巻数がリセットされました。


Supergirl (2016-) Vol. 1-2: The Killers of Krypton, Sins of the Circle感想 -怒りとカーラ-

 ※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。


 Rebirth期Supergirl誌のVol. 1と2を読みました。実質的にはシリーズ5巻目と6巻目ですが、ナンバリングがリセットされてVol. 1からのスタートになっています。Vol. 4までのSteve Orlando氏のエピソードとはほぼ関係のないお話になっていますので、ここから読むことも可能です。でもやっぱり、単行本派が読む順番を間違えないで済むようにシリーズ内で何巻目かということは分かりやすくしてもらいたいものです。

 

【基本情報】
Written by: Marc Andreyko, Dan Jurgens
Art by: Various, Sean Parsons, Kevin Maguire, Fco Plascencia, Eduardo Pansica, Julio Ferreira, Chris Sotomayor
Letterer: Tom Napolitano
Cover by: Stanley "Artgerm" Lau,Terry and Rachel Dodson, Yanicj Paquette, Nathan Fairbairn
発行年 2019年


公式サイトはこちら (Vol. 1)。


2022年2月13日日曜日

Supergirl (2011-2015) Vol. 6: Crucible 感想 -カーラの居場所その2-

  ※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

 New52期に連載されていたSupergirl誌のVol. 6を読みました。このシリーズの最終巻にあたる一冊ですが、ようやくSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)に居場所と友達ができてカーラが落ち着きます。

 

【基本情報】
Written by: Mike Johnson, K. Perkins, Tony Bedard
Art by: Various, Emanuela Lupacchino, Jonboy Meyers, Karl M Moline
Cover by: Emanuela Lupacchino
発行年 2015年


公式サイトはこちら。


2022年2月9日水曜日

Supergirl (2011-2015) Vol. 5:Red Daughter of Krypton 感想 -カーラの居場所-

  ※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

 

 New52期に連載されていたSupergirl誌のVol. 5を読みました。この巻でSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)は怒りをエネルギー源としてスーパーパワーに変えるRed Lantern Ringに見いだされ、Red Lanternチームの一員として活動します。

 

【基本情報】
Written by: Various, Michael Alan Nelson
Art by: Paulo Siqueira, Chad Hardin, Diogenes Neves, Various
Cover by: Kenneth Rocafort
発行年 2015年


公式サイトはこちら。


2022年1月26日水曜日

Supergirl: Being Super 感想 -特別であること-

  Supergirl: Being Superを読みました。Mariko Tamaki による単行本書き下ろし作品です。普段のコミックのSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)とは設定が少し違います。

 若者向け作品ということなのか、とても読みやすい作品でした。

 

【基本情報】
Written by: Mariko Tamaki
Art by: Joëlle Jones
Cover by: Joëlle Jones
発行年 2016年


公式サイトはこちら。試し読みページもあります。


2022年1月23日日曜日

Supergirl (2011-2015) Vol. 4: Out of the Past 感想 -父の愛-

※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

 New52期に連載されていたSupergirl誌のVol. 4を読みました。相変わらず迷走しているSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)ですが、この巻ではかつて滅亡の淵にあったクリプトン星からカーラを逃がした父、Zor-El (ゾー・エル)の愛が感じられるエピソードが語られていました。

 
【基本情報】
Art by: Various, Yildiray Cinar, Diogenes Neves
Cover by: Mahmud Asrar
Written by: Tony Bedard, Justin Jordan, Scott Lobdell, Michael Alan Nelson
発行年 2014年


公式サイトはこちら。


2022年1月16日日曜日

Supergirl (2011-2015) Vol. 3: Sanctuary 感想 -迷走-

※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

  New52期Supergirl誌のVol. 3を読みました。滅んだ故郷、クリプトン星のために迷走してしまうSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)の姿が描かれています。

【基本情報】
Written by: Frank Hannah, Mike Johnson
Art by: Sami Basri, Mahmud Asrar, Various
Cover by: Mahmud Asrar
発行年 2014年


公式サイトはこちら。


2022年1月9日日曜日

Supergirl and the Legion of Super-Heroes (2005-2009) Vol. 3: Strange Visitor from Another Century 感想 -作品による描き方の差-

  Supergirl and the Legion of Super-Heroes の Vol. 3を読みました。21世紀のヒーロー、Supergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)が31世紀の世界のヒーローチーム、Legion of Super-Heroesに合流します。

 このコミックの主役はあくまでLegion of Super-Heroesです。今回読んだのはVol. 3ですが、Vol.1-2の間はスーパーガールが来る前の彼らの物語を描いていたようです。ということで、前半は大体彼らの話です。

 2005年からのSupergirl誌(感想はこちら)でもカーラが31世紀の世界に行ってLegion of Super-Heroesと活動するストーリーは描かれていましたが、それをLegion of Super-Heroes側から描いたという感じでしょうか。

【基本情報】
Written by: Mark Waid
Inker: Mick Gray, Rodney Ramos, Livesay, Drew Geraci, Ken Lashley, Barry Kitson
Penciller: Patrick Olliffe, Ken Lashley, Barry Kitson, Adam DeKraker
発行年 2006年


公式サイトはこちら。


2022年1月3日月曜日

Supergirl (2011-2015) Vol. 2: Girl in the World 感想 -初めての友達-

 ※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。


 2011年のNew52期に始まったSupergirl誌のVol. 2を読みました。この巻には前巻の続き、地球で困惑しながらとにかく日々を過ごすSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)のエピソードと、クリプトン星が滅ぶ前にカーラの両親が何を考えていたかというエピソードが収録されています。

 

【基本情報】
Written by: Mike Johnson, Michael Green
Art by: Various, George Pérez, Mahmud Asrar
Cover by: Mahmud Asrar
発行年 2013年


公式サイトはこちら。

2021年12月25日土曜日

Supergirl (2011-2015) Vol. 1: Last Daughter of Krypton: 感想 -振出しに戻る-

※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。 


 DCコミックス社のヒーローコミックは2011年に大規模な設定リセットが行われました。歴史の長いキャラクターには特に、ここで設定変更が行われています。

 Supergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)は1985年のCrisis on Infinite Earthsで死亡 (感想はこちら)、2005年からのSupergirl誌 (感想はこちら)で再登場という歴史をたどってきました。実質的には2005年登場のようなものなので2011年以降もそのままの設定でいく――かと思いきや、スーパーガールもここで設定がリセットされています。

 

 2005年から6年かけてやっと積み上げてきたものがあるのでそれを使えばいいのに、と思いましたが2011年の設定変更は特にスーパーマン周りの設定が激変しているようなので、スーパーガールもそれに合わせざるを得ないのかもしれません。

 

【基本情報】
Art by: Bill Reinhold, Dan Green, Mahmud Asrar
Cover by: Mahmud Asrar
Written by: Mike Johnson, Michael Green
発行年 2012年

公式サイトはこちら。


2021年6月30日水曜日

Supergirl (2005-2011) Vol. 9: Bizarrogirl: 感想

 ※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

 

 Supergirlの第9巻を読みました。2005年から始まったSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)の活躍がついにフィナーレを迎えます。

 

【基本情報】
Written by: Sterling Gates
Colorist: Jamal Igle, James Devlin, Brad Anderson, Nei Ruffino, Jamie Grant, Blond, Shane Davis, Amy Reeder, Amanda Conner, Richard Friend
Cover Color by: Guy Major, David Baron, Paul Mounts
Inker: Bernard Chang, Marc Deering, Jonathan Sibal, Robin Riggs, Richard Friend, John Dell, Marco Rudy, Matt Camp
Introduction: Sterling Gates
Letterer: Travis Lanham, DC Lettering, Jared K Fletcher
Penciller: Jamal Igle, Marco Rudy, Matt Camp, Bernard Chang
発行年 2015年

公式サイトはこちら。

 

2021年2月17日水曜日

Future State (2021-) #1-#2: Kara Zor-El, Superwoman 感想

※このシリーズの各話感想はこちらをご覧ください。


 2021年1月~2月、DCコミックス社は"Future State"というタイトルのコミックを多数出版しました。Future Stateという名前の通り、DCコミックス社のヒーローたち起き得る未来を描いています。どうも3月から始まるInfinite Frontierという時期のヒーローたちが、悪くするとFuture Stateのような未来にたどり着いてしまうというコンセプトらしいです。

 

 Infinite Frontierと呼ばれる時期になったときにどういう物語が描かれるのか現状では分からないので、Future Stateで描かれている世界が良いものなのか悪いものなのかも良く分からないのですが、とにかくお祭りみたいなものだということで、Future Stateの中でも気になったシリーズをピックアップして読んでみました。

 

 今回の感想を書くのは、Supergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)が成長しSuperwoman (スーパーウーマン)となった時期を描いたFuture State (2021-) : Kara Zor-El, Superwomanです。

 

【基本情報】
Written by: Marguerite Bennett
Art by: Marguerite Sauvage
発行年 2021年

公式サイトはこちら。


2021年1月9日土曜日

Crisis on Infinite Earths感想

  今順番に読んでいっている2005年から2011年の"Supergirl"誌 (感想はこちら)ですが、調べてみるとこの作品の主役を務めるSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)はかなり久しぶりの登場だったようなのですね。

 カーラは1959年にコミックに初登場したようなのですが、1985年に一旦退場したようです。退場した経緯が描かれているのがこのCrisis on Infinite Earthsという作品なので、読んでみました。

 なお、1985年にカーラが退場したのちも、"Supergirl"というキャラクター自体は設定を変えて登場していたようです。

 

【基本情報】
Written by: Marv Wolfman
Finisher: George Pérez, Jerry Ordway, Dick Giordano, Mike DeCarlo
Inker: George Pérez, Dick Giordano, Mike DeCarlo
Layout: George Pérez
Penciller: George Pérez
発行年 2003年(連載されていたのは1985年頃)

公式サイトはこちら。


2020年11月25日水曜日

World’s Finest: Batwoman and Supergirl #2 感想

 ※このシリーズの各話感想はこちらをご覧ください。


 一話完結のデジタル版で出版されているシリーズの#2を読みました。#1ではタイトル通り、Batwoman (バットウーマン、ケイト・ケイン)とSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)が協力して戦うお話になっていましたが、#2では二人それぞれを主役にした短編が収録されていて二人が絡むことはありません。

 

【基本情報】
Written by: Sanya Anwar, Andrea Shea
Pencils: Chad Hardin, Mike Norton
Inks: Chad Hardin, Mike Norton
Colored by: Marissa Louise, Chris Sotomayor
発行年 2020年

Amazonのページはこちら。購入及び数ページ分の試し読みができます。


2020年8月22日土曜日

Supergirl (2005-2011) Vol. 5: The Hunt for Reactron

※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

  ずっと読んできた2005年-2011年のSupergirlシリーズですが、2020年8月時点でオムニバス版は5巻まで出版されています。というわけで5巻が最終巻に違いないと思っていたのですが、まだ続きがあるようです。通常の単行本の方でさらに続きが発売されています。今回読んだ、オムニバス版5巻は2019年に出版されたようですので今後さらに続きが出るのかもしれません。

 

【基本情報】
Written by: Sterling Gates, Greg Rucka
Art by: Matt Camp, Jamal Igle, Pere Perez, Various
Cover by: Michael Turner
発行年 2019年(連載されていたのは2009-2010年)

公式サイトはこちら。


2020年8月19日水曜日

Supergirl (2005-2011) Vol. 4: Daughter of New Krypton 感想

※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

 2005-2011年に連載されていたSupergirl誌オムニバス版の第4巻を読みました。この頃、Action Comics誌などスーパーマン関係の雑誌全体を揺るがす一大イベントが起きていたらしく、Supergirl誌もそのイベントに巻き込まれていきます。

 

【基本情報】
Written by: Sterling Gates
Art by: Various, Jonathan Sibal, Keith Champagne, Jamal Igle
Cover by: Joshua Middleton
発行年 2018年 (連載されていたのは2008-2009年頃)

公式サイトはこちら。