※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。
2011年のNew52期に始まったSupergirl誌のVol. 2を読みました。この巻には前巻の続き、地球で困惑しながらとにかく日々を過ごすSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)のエピソードと、クリプトン星が滅ぶ前にカーラの両親が何を考えていたかというエピソードが収録されています。
Written by: Mike Johnson, Michael Green
Art by: Various, George Pérez, Mahmud Asrar
Cover by: Mahmud Asrar
発行年 2013年
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地球の言葉が分からないまま、とにかく襲ってきたWorldkillerたちを倒したカーラ。しかし、彼女を危険と判断した警察に銃を向けられるのだった。カーラに助けられた女性、Siobhanは生来の語学力を生かしてカーラとコミュニケーションを取り、一緒に警察の手を逃れる。両親が死んで一人でアイルランドからアメリカに北と語るSiobhanは、クリプトン星から一人で地球に来たというカーラに「一緒にいよう」と提案する。しかしある事件で、Siobhanの父親は死んではおらず彼女を狙っていることが明らかになるのだった――というところから、物語は始まります。
この巻は本当にSiobhanのキャラクターが印象的です。動物の言葉でも何でもわかるという彼女は、地球に来たばかりのカーラにとって唯一のコミュニケーションが取れる地球人です。しかし後に、彼女はSilver Banshee(シルバー・バンシー)の呪いにかけられていることが明らかになります。良く分からないままに彼女を助け、さらには彼女の父に吸収されていた彼女の兄も助けるカーラ。結果的に仲の良い地球人が二人となり、カーラの新生活は何となくうまくいきそうになるのでした。
このSiobhanのお兄さん、そもそも昔妹をたすけるために父親に吸収されたという過去からして印象が良いのですが、カーラが地球生活に馴染めるように言葉が分からないなりに頑張ってくれるところも嬉しいですね。こんな優しい人たちに囲まれていればカーラも徐々に言葉を覚えるだろうし大丈夫だろう――と思いきや。
またカーラを襲う何者かが現れたため、カーラは二人を守るため二人から離れることを決断します。ヒーローとしてやむを得ないとは言え、非常に残念です。カーラが地球で落ち着いた生活を送れる日は来るのか心配になりながら、次を読んでいきたいと思います。