2022年9月14日水曜日

Action Comics (1938-2011) #252 感想 -カーラ・ゾー・エル初登場-

 ※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

 Superman (スーパーマン、カル・エル)のいとこであるSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)は1959年のAction Comicsで初登場しています。この本には短編が三話収録されているのですが、スーパーガール初登場は最後の一話でした。

 

【基本情報】
Writer: Robert Bernstein
Arist: Al Plastino
Cover: Curt Swan
発行年 1959年


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 スーパーガールの初登場回ですが、最近のスーパーガールが地球に到着した場面を描いた作品と違ってカーラがとても素直! 話の展開がスムーズ! というのが印象的でした。

 この作品ではカーラがスーパーマンのいとこであるという設定は現在と同じものの、「クリプトン星滅亡後、一部住民はたまたま星のかけら的なものの上で生き残って年月を過ごしていた。だがそこにも危機が迫り、カーラの両親はカーラを逃がすことを決断する。避難先として手ごろな星を探したところ、クリプトン星人であるスーパーマンが活躍している地球が良さそう、となった」という設定になっています。

 つまりカーラが地球に来る前に様々な準備をする時間があったので、地球に来る前から英語を学んでいたり、スーパーマンに頼ることを前提にしたりしているのです。


 結果として、スーパーマンの助言を素直に受け入れるカーラ。正体を隠すため、孤児(地球名:Linda Lee)として孤児院に入ることにしますが、馴染めるように心がけているようです。

 やはり環境が変わる前にじっくりと事前準備をしておくことができれば、その後の変化にもスムーズに対応できるのだな、という教訓が得られる一話になっています。