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2023年3月5日日曜日

キャラクター紹介:トゥラ

  トゥラ (Tula)はAquaman関係のコミックに登場してくるキャラクターです。かつてはAquagirl (アクアガール)を名乗り、若手ヒーローとして戦っていたこともありましたが、コミックではアクアガールとしての活躍はあまり描かれていません。

 DCコミックス社の作品は2011年に大規模な設定の更新があり、その後も五年に一度程度少しずつ設定が変わるタイミングがあるので

  • New52期以前 (2011年以前)
  • New52期 (2011-2016年頃)
  • Rebirth期 (2016年以降)
  • Infinite Frontier期 (2021年以降)

 ……というように時期によって分類できます。2011年以前もいろいろあるのですがそれは略します。トゥラは1967年に初登場したのちに1985年のCrisis on Infinite Earthsで死亡しました。そして2011年以降に復活し、大きく活躍の場が増えましたが、1985年以前のトゥラとはほぼ関係のないキャラクターになっています。

 Aquagirlとして活動したのは1967年~1985年の間です。この記事では、基本的には2011年以降の設定を中心に紹介しているため、Aquagirl時代のトゥラにはほとんど触れません。なお、Aquagirlを名乗ったキャラクターはトゥラ以外にもいるため注意が必要です。

2023年1月7日土曜日

キャラクター紹介:ダイアナ(ワンダーウーマン)

  本ブログでは、そのキャラクターが主役級のポジションで登場する作品のうち、電子書籍化されたものの大体8割くらいを読んだところで紹介記事を書くという感覚でいます。

 ワンダーウーマン(ダイアナ)に関してはこれまでの登場作品も多く、Wonder Woman誌の連載はずっと続き、他にも次から次へと主役級の作品が出版されることから紹介記事を書くのは無理だろうと思っていました。ただ、やはりDCコミックス社を代表する女性ヒーローですので、不完全なものであっても書いておくべきかなと思いました。というわけでこの記事は基本的に未完成です。

 DCコミックス社の作品は、最近では2011年に大規模な設定の更新があり、2016年にも小さめの設定変更があったために

  •  New52期以前 (2011年以前)
  •  New52期 (2011-2016年頃)
  •  Rebirth期 (2016年以降)

 に大きく分かれます。また、1985年のCrisis on Infinite Earthsでも大規模な設定の更新が行われています。さらに2021年には、Rebirth期とはやや世界観の異なるInfinite Frontier期が始まりました。IF期ではRebirth期の設定と、それ以前の時期の設定を合わせたものになっているようなのですが、まだ良く分からない部分があります。

 ダイアナの場合、「セミッシラ島に住むアマゾン族の女王で、アマゾン族の理想を広めるために人間界にやってきた」という大枠自体はほぼ不変ですが、それ以外の細かいところは時期によって変わっています。この記事では1987年からのWonder Woman by George Perezで描かれたワンダーウーマン像、New52期のワンダーウーマン像、Rebirth期以降のワンダーウーマン像を取り上げます。


2022年11月5日土曜日

キャラクター紹介: メラ

 メラはアクアマン(アーサー・カリー)の恋人として登場しました。登場は1963年と古いキャラクターですが、メラが中心となって活躍するようなコミックはそれほどありません。

 DCコミックス社の作品は2011年に大規模な設定の更新があり、その後も五年に一度程度少しずつ設定が変わるタイミングがあるので

・New52期以前 (2011年以前)
・New52期 (2011-2016年頃)
・Rebirth期 (2016年以降)
・Infinite Frontier期 (2021年以降)

 ……という感じで、時期によって分類できます。2011年以前もいろいろあるのですがそれは略します。メラに関しては、時代と共に少しずつ設定が変わっていますが大きな変化はあまり起きていません。

 

2022年9月23日金曜日

キャラクター紹介:スーパーガール(カーラ・ゾー・エル)

  スーパーガールはスーパーマンと同じクリプトン星の生き残りで、スーパーマンのいとこにあたります。登場は1959年と古いキャラクターですが、1985年のCrisis on Infinite Earthsで死亡し2004年まで再登場しなかったため(別の人物が「スーパーガール」という名前で登場していました)歴史が長い割には登場するコミックはそこまで多くありません。

 DCコミックス社の作品は2011年に大規模な設定の更新があり、その後も五年に一度程度少しずつ設定が変わるタイミングがあるので

・New52期以前 (2011年以前)
・New52期 (2011-2016年頃)
・Rebirth期 (2016年以降)
・Infinite Frontier期 (2021年以降)

 ……という感じで、時期によって分類できます。2011年以前もいろいろあるのですがそれは略します。スーパーガールに関しては、2004年の再登場時、2011年、2016年と少しずつ設定が変わっていますが「スーパーマンのいとこ」という大枠は変わりません。

2022年4月20日水曜日

キャラクター紹介:スキャンダル・サヴェッジ

  スキャンダル・サヴェッジは主にSecret Sixというチームで活躍しています。ヒーロー、ヴィランのいずれかに分けるとするとヴィランに分類されると思うのですが、実際の行動を見ているとヒーローとヴィランの中間くらいの存在かなという状況です。

 

 DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために

  •  New52期以前 (2011年以前)
  •  New52期 (2011-2016年頃)
  •  Rebirth期 (2016年以降)
  •  Infinite Frontier期 (2021年以降)

 に大きく分かれます。New52期以前もいろいろ分類できるようなのですがそれは略。

 スキャンダル・サヴェッジはNew52期以前に登場しました。New52期にも登場しますが設定は特に変わっていません。Rebirth期が始まってから2022年4月現在までは活躍の機会はないようです。

2021年12月19日日曜日

キャラクター紹介:ホークガール(ケンドラ・ソーンダーズ)

  ケンドラ・ソーンダーズは古代エジプトの王子クフの恋人であった王女Chay-Araの魂を受け継ぐ存在であり、ヒーロー、ホークガールとして活動しています。「ホークガール」というヒーロー名はChay-Araの魂を受け継ぐものが名乗っていることが多く、ケンドラだけが名乗っているわけではないので注意が必要です。

 

 DCコミックス社の作品は、2011年に大規模な設定の更新があり、その後も5年に一度程度少しずつ設定が変わる時期があるので 

  • New52期以前 (2011年以前)
  • New52期 (2011-2016年頃)
  • Rebirth期 (2016年以降)
  • Infinite Frontier期 (2021年以降)

 ……という感じで、時期によって分類できます。New52期以前もいろいろ分類できるようなのですがそれは略。ケンドラはNew52期以前に初登場し、New52期はほぼ登場しませんでした。Rebirth期に再登場し、Infinite Frontier期にも引き続いて登場しています。


2021年12月12日日曜日

キャラクター紹介:グリーンランタン(ジェシカ・クルズ)

  ジェシカ・クルズは宇宙の治安を守る警察的な組織であるグリーンランタンの一員です。地球出身のグリーンランタンとして、セクター2814と呼ばれる地球を含む宇宙の一部を管轄し治安を守っています。

 ジェシカは初登場が2014年と最近であるため、登場作品もそれほど多くありません。

 

 DCコミックス社の作品は2011年に大規模な設定の更新があり、その後も五年に一度程度少しずつ設定が変わるタイミングがあるので

  • New52期以前 (2011年以前)
  • New52期 (2011-2016年頃)
  • Rebirth期 (2016年以降)
  • Infinite Frontier期 (2021年以降)


 ……という感じで、時期によって分類できます。ジェシカに関してはNew52期とRebirth期でほぼ設定が変わっていません。


2021年11月14日日曜日

キャラクター紹介: Rebirth期~Infinite Frontier期のアマゾン族(暫定版)

(※2022/12/03一部更新) 

 初めにお断りしておきますが、この記事はツッコミ待ちです。現時点での理解をとりあえずまとめておきたいページなので、これは違うという点があればこのブログの連絡フォームからコメントしていただけると助かります。

 DCコミックス世界を代表する女性ヒーロー、Wonder Woman (ワンダーウーマン)といえば地中海のセミッシラ島に生まれたアマゾン族の一員として知られています。アマゾン族の居住地域としてはセミッシラのほかに、アルテミスの出身地であるバナ・マイダルが知られています。

 さらに2021年からYara Flor (ヤーラ・フロー)が新しいWonder Girlとして登場し、どうも彼女がブラジルにいるアマゾン族の一人であったらしい……ということが明らかになってきているようです。2022年にはセミッシラ、バナ・マイダル、ブラジルのアマゾン族であるEsquecidaが関わるイベントTrial of the Amazonsが展開することが予告されています。DCコミックス社関連の公式アカウントによるツイートがこちらです。

 

 と、2022年はアマゾン族が盛り上がっていきそうなのですが、アマゾン族関係のヒーロー、ワンダーウーマン、アルテミス (詳しくはこちら)、ドナ・トロイ(詳しくはこちら)、キャシー・サンズマーク(詳しくはこちら)の動向は何となく追いかけているものの、それ以外のアマゾン族関係の皆さんの設定をちゃんとまとめたことはなかったなと思ったのでここで一度まとめることにしました。


 2016年から始まったRebirth期のWonder Woman誌は、2011年-2016年のNew52期に描かれたWonder Woman誌の物語を一度全部リセットしたところから始まっています。そこで、ここでは基本的にRebirth期での描写をもとに書いています。2021年から始まったInfinite Frontier期は、Rebirth期の物語を受け継いでいるはずです。

2021年2月14日日曜日

キャラクター紹介:ドナ・トロイ(ワンダーガール)

  ドナ・トロイはTeen TitansやTitansなどの若手チームで活躍するヒーローの一人です。登場初期はWonder Girl (ワンダーガール)と名乗っていた時期もありました。おおむねWonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)と縁の深いヒーローの一人です。

 他のヒーローたちと比較して、とにかくオリジン(ヒーローの出生や、ヒーローになったきっかけの設定)がたくさんあるというのが特徴です。

 

 DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために

 ・New52期以前 (2011年以前)
 ・New52期 (2011-2016年頃)
 ・Rebirth期 (2016年以降)

 に大きく分かれます。またここでは略しますが、New52期以前も大規模な事件により設定が変わったことがあるようです。

 

 こうした、DCコミックス界全体を揺るがす大事件によりオリジンが変わることはよくあることですが、ドナの場合こうした大事件とは関わりのないところでもオリジンの変更が起きています。以下でオリジンについても簡単にまとめますが、実際にドナ・トロイが登場するコミックを読む場合には「この作品はどんなオリジンの時期だったかな?」とは深く考えず、「ワンダーウーマンと関係の深いヒーローだよね」というくらいのスタンスで読み始めるのをおすすめします。コミックが書かれた当時のオリジンが物語に深く関わってくる場合、作中でそれなりに説明があるはずです。


2021年1月23日土曜日

キャラクター紹介:キラーフロスト(ケイトリン・スノー)

  ケイトリン・スノーは比較的最近コミックに登場したキャラクターで、Suicide SquadやJustice League of Americaなどのチームで活躍しています。ヒーローとして登場することもあり、ヴィラン(敵役)として登場していることもあります。

 

 DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために

  • New52期以前 (2011年以前)
  • New52期 (2011-2016年頃)
  • Rebirth期 (2016年以降)

 に大きく分かれます。またここでは略しますが、New52期以前も大規模な事件により設定が変わったことがあるようです。

 ケイトリンはNew52期に登場し、Rebeirth期でも引き続き活躍しています。New52期とRebirth期の間で設定変更はほぼありません。なお、キラーフロストという名前を使ったキャラクターはケイトリンだけではなく、ケイトリン以前に登場したキャラクターがキラーフロストを名乗っている場合もありますので注意が必要です。


2020年11月15日日曜日

キャラクター紹介:レイブン

 レイブンは主にTeen Titansなどで活躍する若手ヒーローの一員です。悪魔Trigonの娘であることから強力な魔法が使えますが、Trigonの娘であるために様々なトラブルに巻き込まれることもあります。
 
 DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために
  •  New52期以前 (2011年以前)
  •  New52期 (2011-2016年頃)
  •  Rebirth期 (2016年以降)
 に大きく分かれます。New52期以前もいろいろ分類できるようなのですがそれは略。
 
 レイブンはNew52期以前に登場し、その後も登場し続けています。時期によってコスチュームの雰囲気が変わっていますが、大きな設定変更はありません。

2020年7月25日土曜日

キャラクター紹介:バナ-マイダルのアルテミス

 アルテミスはアマゾン族の中でも、バナ-マイダル (Bana-Mighdall)と呼ばれる一族の一員です。ワンダーウーマン誌に登場してワンダーウーマンとともに活躍したのち、他のヒーローたちとも共闘するようになっていきました。
 
 DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために
 ・New52期以前 (2011年以前)
 ・New52期 (2011-2016年頃)
 ・Rebirth期 (2016年以降)
 に大きく分かれます。New52期以前もいろいろ分類できるようなのですがそれは略。
 
 アルテミスはNew52期以前に登場し、主にワンダーウーマン誌で活躍しました。New52期にはほとんど登場することがありませんでしたが、Rebirth期にはやや設定が変化しゴッサム市で活躍する姿が描かれています。

2020年5月5日火曜日

キャラクター紹介:ステファニー・ブラウン (スポイラー/バットガール)

 ステファニー・ブラウン (Stephanie Brown)は、バットファミリーの一員として活躍しています。

DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために
・New52期以前 (2011年以前)
・New52期 (2011-2016年頃)
・Rebirth期 (2016年以降)
に大きく分かれます。New52期以前もいろいろ分類できるようなのですがそれは略。

ステファニーはNew52期以前に登場し、はじめはSpoiler(スポイラー)というヒーロー名で活躍していました。その後一時期バットマンの相棒Robin(ロビン)になったり、Batgirl(バットガール)として活躍したりしています。New52期以降、再びSpoilerとして活躍するようになりました。なお、バットガールという名前で活動したキャラクターはステファニーだけではないので注意が必要です。

2020年3月4日水曜日

キャラクター紹介:バーズ・オブ・プレイ

 通常キャラクター紹介ではキャラクター一人ずつを取り上げているのですが、バーズ・オブ・プレイ(Birds pf Prey)は女性ヒーローを中心としたチームということでチーム全体の歴史を紹介してみます。なお、Birds of Preyを直訳すると「猛禽類」です。

DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために
・New52期以前 (2011年以前)
・New52期 (2011-2016年頃)
・Rebirth期 (2016年以降)
に大きく分かれます。Birds of Preyの場合、チームのメンバー構成が変わるものの「女性ヒーロー主体のチーム」という部分が変化しないためそれほど大きく設定が変わったという印象はありません。


なお、以下の記事でリンクを貼っている場合は特に注釈がなければこのブログ内の別の記事に飛びます。

2020年1月13日月曜日

キャラクター紹介:カサンドラ・ケイン (オーファン/バットガール)

 カサンドラ・ケイン (Cassandra Cain) は登場後すぐはバットガール (Batgirl)として活動していましたが、その後はバットガールをやめ様々なヒーロー名を名乗っていました。

DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために
・New52期以前 (2011年以前)
・New52期 (2011-2016年頃)
・Rebirth期 (2016年以降)
に大きく分かれます。
カサンドラはNew52期以降はOrphan(オーファン)というヒーロー名で活動しています。オーファンと名乗ったヒーローはカサンドラ一人ですが、バットガールと名乗ったヒーローはカサンドラのみではないため注意が必要です。

2020年1月4日土曜日

キャラクター紹介:カタナ (タツ・ヤマシロ)

 Katana(カタナ)は日本刀を使って戦うヒーローです。

DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために

  • New52期以前 (2011年以前)
  • New52期 (2011-2016年頃)
  • Rebirth期 (2016年以降)

に大きく分かれます。カタナの設定はNew52期以前とRebirth期ではほぼ共通、New52期のみやや異なる設定になっているという状態です。この記事では、New52期以前とリバース期に共通する設定を中心に紹介しています。

2019年11月9日土曜日

キャラクター紹介:レッドアロー (エミコ・クィーン)

 エミコ・クィーン (Emiko Queen)は、ヒーロー、グリーンアロー(Green Arrow)として活躍するオリバー・クィーン (Oliver Queen)の異母妹です。
初登場が2013年とかなり最近ですので、キャラクターの現時点での全貌をつかむのもそれほど困難ではありません。

DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために
・New52期以前 (2011年以前)
・New52期 (2011-2016年頃)
・Rebirth期 (2016年以降)
に大きく分かれます。エミコはNew52期、Rebirth期の二つの時期に登場していることになりますが、この間の設定変更は特にありません。


2019年9月22日日曜日

キャラクター紹介:バーバラ・ゴードン (バットガール/オラクル)

 バーバラ・ゴードン (Barbara Gordon) はある時期はバットガール (Batgirl)として、またある時期はオラクル (Oracle) として活動しています。
オラクルと名乗ったキャラクターはバーバラ・ゴードンのみですが、バットガールに関してはこれまで複数のキャラクターがバットガールを名乗っていますので注意が必要です。バーバラは2代目のバットガールです。

DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために
・New52期以前 (2011年以前)
・New52期 (2011-2016年頃)
・Rebirth期 (2016年以降)
に大きく分かれます。本稿ではNew52期、Rebirth期の設定に重点を置いてまとめています。

2019年9月15日日曜日

キャラクター紹介:ポイズン・アイビー

 女性ヒーローたちの話を読んでいるうちに、いつしかポイズン・アイビー (Poison Ivy) の知識もたまってきたのでまとめます。もともとヴィランとして登場した彼女ですが、最近の動向を見ていると半分くらいヒーローのポジションになっている気がします。
なお、彼女に関しては最近連載が完結したHeroes in Crisis (公式サイトはこちら) や連載中の Harley Quinn & Poison Ivy (公式サイトはこちら)で大きく設定が変わっている可能性があるのですが、筆者未読のためこれらの作品の前の情報をまとめています。

2019年8月11日日曜日

キャラクター紹介:ブラックキャナリー (ダイナ・ランス)

 ブラックキャナリー (Black Canary)というキャラクターは、古くからいるキャラクターであり様々な作品にも登場しているため、設定が大変複雑なことになっています。
まず初代のブラックキャナリーは1947年に登場しました。格闘術を駆使し、Justice Society of Americaに所属して戦っていたようです。
この記事で紹介するブラックキャナリーは1969年に登場しています。とはいっても、最初は初代のブラックキャナリーと同一人物という予定だったはずが、他のキャラクターとの年齢の辻褄が合わないということから「実際には初代のブラックキャナリーの娘だった」ということにしたようです。

そして現在に至るまで様々なエピソードが積み重なり、作品ごとに時期ごとに設定が少しずつ変わり……という経過を経ています。

DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために
・New52期以前 (2011年以前)
・New52期 (2011-2016年頃)
・Rebirth期 (2016年以降)
に大きく分かれます。New52期以前もいろいろ分類できるようなのですがそれは略。

全ての時期の設定を網羅するのは無理なので、本記事では基本的にRebirth期の設定を中心にまとめています。さらにいろいろな設定を知りたい場合には海外ファンサイト (DC Database | FANDOM powered by Wikia, Comicvineなど)をご覧ください。


 

【本名】

Dinah Lance (ダイナ・ランス)

【プロフィール】

登場当初は、刑事の父とヒーロー(初代ブラックキャナリー)の母の間に生まれ、母の後を継いでヒーローになったとされていた。

Rebirth期では以下のような設定になっている。
幼いころ、母が家を出て帰ってこなかったため里子となる。しかしその家の両親と会わなかったためある夜に家を抜け出した。ダイナは母が何か重大な使命のために働いていて帰ってこないのだと信じていた。ダイナは母のように強くなろうと道場で鍛錬を続ける。16歳の時に黒帯となり、母の生存を諦めながらも犯罪と闘う日々を始めた。

【スタイル】

金髪に網タイツがトレードマーク(下図)。昔の作品では金髪のウィッグをかぶっているという設定になっていたが、近年の作品ではもともと金髪ということになっているようだ。

 Green Arrow (2016-) #3より、Black Canary (Writer: Benjamin Percy, Artist: Juan Ferreyra, Cover by: Juan Ferreyra, DC Comics)


【能力】

Canary Cry (キャナリー・クライ):声帯から特殊な音波を出すことで周りの物を破壊したり人に衝撃を与えたりすることができる。
格闘術:柔道など、複数の格闘技に熟練している。

【性格】

陽気。歌を歌うのが好きなので、作品によってはロックバンドのシンガーとしても活動している。人格者でもあり、チーム内のメンバーが対立するとなだめ役に回ることも多い。

【家族関係】

Kurt Lance:

New52期 (2011-2016年頃)のダイナの夫。ダイナと共に、ある組織のエージェントとして活動していた。

Sin:

New52期以前に登場していた。DCコミックス界で随一の暗殺者Lady Shivaの娘。ダイナが一時期引き取って育てていた。ダイナのことはSisterと呼んでいた。New52期以降は登場しなくなってしまったようである。

【恋人】

Oliver Queen:

弓矢を駆使して戦うヒーロー、Green Arrowとして活躍している。New52期以前 (2011年以前)にはダイナと結婚したり離婚したりしていた。Rebirth期ではダイナの恋人として、また犯罪を防ぐスーパーヒーローとして共闘している。大会社Queen Industryの社長でもあり、人生観についてダイナとは意見の合わないところもある。

【友人】

女性ヒーローチーム、Birds of Preyのメンバーとは基本的に友人である。多くのヒーローとも仲が良い場合が多い。Justice League of Americaなどでの人望も厚い。

Barbara Gordon:

Batgirl。New52期以前は情報収集・分析のスペシャリストであるOracleとしても活動していた。Birds of PreyはOracleが指示、ダイナが行動という形でスタートしたチームである。共に活動する間に信頼関係を築き、プライベートで困ったことがあったときにも相談する仲。

Helena Bertinelli:

Huntressとして犯罪者や犯罪組織と戦うヒーローである。Birds of Preyの主要メンバーになっていることが多い。共に活動する間に信頼関係を築き、プライベートでも一緒に行動する関係になっている。


【主な登場作品】

とにかく登場作品が多いので、筆者が読んだ作品を中心に紹介します。なお、作品タイトルからリンクを貼っている場合リンク先はこのブログ内の感想です。


1969年 "Justice League of America"誌 #75 に初登場。

ヒーローとして活動する。

1987年 "Green Arrow: The Longbow Hunters" グリーンアローと共にシアトルに移住し新生活に胸を膨らませていたが、麻薬売買のことを調査する中で敵に捕らえられ、拷問を受ける。その影響でCanary Cryの能力を失う。

1999年 "Birds of Prey"誌でBarbara Gordonにスカウトされ、Birds of Preyとして活動を始める。活動の中で、Canary Cryの能力を復活させる出来事も起きる。

2006年 "Justice League of America"誌でヒーローチームJustice League of Americaの議長に選ばれる。

2011年 DC世界の大規模リランチ。以後、New52という世界観で物語が語られるようになる。

2011年 "Birds of Prey"誌に登場。New52期Birds of Preyのリーダーとして活躍する。

2015年 ソロ誌"Black Canary"刊行。ロックバンドのボーカルとして悪と戦う。

2016年 DC世界の大規模リランチ。以後、New52以前の世界設定とNew52の世界設定を合わせたRebirthという世界観で物語が語られるようになる。

2016年 "Batgirl and the Birds of Prey"誌に登場。Rebirth期 Birds of Preyの中心メンバーとして活躍する。

2016年 "Green Arrow"誌に登場。Green Arrowのパートナーとして犯罪組織と戦う。


【何を読めばいいの?】

邦訳されている作品でブラックキャナリーの話が収録されているのものには、"ハーレイ・クイン&バーズ・オブ・プレイ"(公式サイトはこちら)があります。


原書では入手のしやすさから、New52期やRebirth期の作品が読みやすいです。ただし、New52期は他の時期の作品と比べて設定が特殊になっていることが多いと感じます。

Batgirl and the Birds of Prey: Batgirl, Huntressと同じチームで事件の解決に携わるブラックキャナリーの姿が見られます。全3巻と短いですが、後半に進むにつれ他のヒーローたちも登場してきて楽しむことができます。

Black Canary: New52期のブラックキャナリーのソロ誌です。ロックバンドのボーカルとして活躍しながら敵と戦うブラックキャナリーの姿が見られます。

Green Arrow (2016-2019): Green Arrowと恋人関係になりつつ、犯罪組織と戦うブラックキャナリーの姿が見られます。

この記事からリンクを張っている記事以外にも、ブラックキャナリーの登場作品の感想を書いています。Black Canary (Dinah Lance)のラベルがついている作品をご覧ください。