※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。
Supergirl Vol. 1 (感想はこちら)に引き続き、Vol. 2を読んでみました。これから起きる事態の伏線を張っておく、つなぎの巻という印象ですね。そんな中でも、バットガールやスーパーマンが登場したりと賑やかでした。
【基本情報】
Writers: Vita Ayala, Steve Orlando
Artists: Eleanora Carlini, Matias Bergara, Brian Ching
Cover by: Emanuela Lupacchino
発行年 2017年
公式サイトはこちら。
エピソードは主に、
・クリプトン星人、Lar-Onを助けようとする話
・バットガールと一緒にPhantom Zone (クリプトン星人の流刑地らしいです)から脱出する話
・スーパーマンと旧交を温める話
の3つです。スーパーマンはVol. 1では死んでいるといわれていましたが、この間に復活したようですね。たぶんそのあたりの経緯についても説明してくれているのですが、話が複雑で良く分かりませんでした。
ただとにかく、Clark Kent家で食事をごちそうになるKara、という図が幸せそうでほのぼのしました。
クラーク・ケント(スーパーマン)とLois Laneの間に生まれたJon君がクリプトン星について興味津々といったようすでKaraにいろいろと質問をする様子が可愛かったです。Jon君にとってみればクリプトン星はお父さんの故郷なのに絶対にいけない場所なのですよね……生き残ったクリプトン星人たちでなんとか、記憶をつないでいってもらいたいものです。
そして、生き残ったクリプトン星人と言えば。
Vol. 1で月光により怪物化するという能力を見せていたクリプトン星人、Lar-Onさんですが、彼のそうした能力は小さいころのトラウマによるものが発覚、心の問題なので心からアプローチしよう……というところで終わります。Vol. 3に続く……なのでしょうか。引き続きKaraの心の面からのアプローチを見てみたかったなと思います。
バットガールが登場する話で顕著なのですが、この巻でのKaraの力は必ずしもクリプトン星人の筋力とかヒートヴィジョンとかそういったものではありません。あくまでも、「困った人を助ける」という気持ちの面にKaraの強さが存在すると描かれていると思います。
そのため、バットガールと共に行動していてもスーパーガールはパワー担当、バットガールはメカ担当という風に簡単に分かれないのは面白いと思いました。
ちなみに、この巻に収録されているBatgirl Annual #1はBatgirl (2016-) Vol. 2 (感想はこちら)にも収録されています。スーパーガールの話として読んだ方が分かりやすかったです。