2020年6月20日土曜日

World’s Finest: Batwoman and Supergirl #1 感想

 この作品はコロナウィルスの影響でDCコミックスの紙媒体での出版が遅れ、デジタル配信のみで販売されたいくつかの作品の中の一つです。
 とはいっても、もともとは紙媒体で発売されたBatwoman Supergirl Worlds Finest Giant #1という作品の中に掲載されていたものらしいので、紙媒体のみでの発売だったものをデジタル配信に回した、という経緯でしょうか。
 Batwoman (バットウーマン、ケイト・ケイン)とSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)という珍しいコンビの活躍が見られます。
 
【基本情報】
Writer: Margaret Stohl
Penciller: Laura Braga
Inker: Laura Braga
Colorist: Arif Prianto
発行年 2020年

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 DEO (Department of Extranormal Operations)の指示で謎の兵器を追ってきたスーパーガールとカルト教団Religion of Crimeを追ってきたバットウーマンがばったり出会い、その場の勢いで共闘する話です。……本当に、その場の勢いとしか表現のしようがないほど場当たり的なチームになっています。

 Religion of Crimeのボスがバットウーマン(ケイト・ケイン)の双子の姉妹、ベスですのでNew52期以前のBatwoman by Greg Rucka and J. H. Williams III(感想はこちら)あたりの設定ですね。バットウーマンの最初期です。……この頃は一人で戦っていたを反映してか、スーパーガールと協力することに否定的なバットウーマン。ただ、状況が切羽詰まってくるのでやむを得ず協力体制をとるようになります。
 
 作品の見どころとしては、ケイトとベスのまだ平和だった時代が描かれていることでしょうか。普通に仲の良い姉妹の姿が描かれています。その副作用か、バトルシーンも姉妹喧嘩の延長に見え、スーパーガールが喧嘩に割って入っているように見えてしまうところはあります。これはこれで、ほのぼのと読めて楽しいものでした。
 
 このシリーズは続いていくようなのですが、果たしてバットウーマンとスーパーガールのチームならではの活躍が読めるようになるのか。楽しみにしていきたいと思います。