2019年2月10日日曜日

キャラクター紹介:ザターナ

 このブログを始めた時にもザターナのキャラクター紹介的なことは書いているのですが、知識がかなり増えてきたので改めて書き直してみました。


【本名】

Zatanna Zatara (ザターナ・ザターラ)
愛称はZee(ジー)。

【職業】

有名マジシャン

【性格】

たまに言うことがきついが、子供には優しい。常識人。

【スタイル】

マジシャンとして舞台に立つときや戦闘の時は、シルクハットに網タイツというクラシカルなマジシャンスタイルのことが多い(下図)。しかし作品によってかなり服装が異なる。

Zatanna より、ザターナ
Zatanna (Writer: Paul Dini, Peiciller: Stephane Roux, Inker: Karl Story, Colorist: John Kalissz, Letterer: Pat Brosseau)より, DC Comics




【能力】

魔法。言葉を逆さまに喋ることで魔法を発動できる(例: "TCETORP EM!"と唱えると"PROTECT ME!"となり防御魔法となる)。魔法でかなり何でもできるので、フルに魔法を使えれば強力。ただし、相手がより強力な魔力を有している場合には効果がないことが多い。

【家族】

Giovanni John Zatara:

ザターナのお父さん。有名なマジシャンであると同時に魔法の使い手であり、ヒーローとして活動していた。ザターナがヒーローになったのはお父さんに憧れていたから。

Zachary Zatara:

ザターナの従弟。マジシャンとして働く傍ら、ヒーローとしても活動する。ザターナが自分のショーを見に来てくれないのでむくれている時がある。

Sindella:

ザターナのお母さん。ザターナを産んですぐにザターナと別れた。魔法を扱える種族、Homo Magiの一人でありザターナもその血を受け継いでいる。

【恋人・友人関係】

John Constantine:

ザターナが若いころ付き合っていた。現在もつかず離れずの距離感を保っている。魔術師だが、魔術以上に詐術がうまいのでザターナが騙されて怒ることもしばしば。それでも腐れ縁での付き合いが続いている。

Bruce Wayne:

バットマン。お父さん同士が友人で、ブルースが若いころザターナのお父さんの所に修行に来ていたという設定になっている作品が多い。そのため、ザターナとは幼馴染の友人という関係になっている。

女性ヒーローたち:

多くの女性ヒーローとは友達という設定になっていることが多い。

【不動産】

父が所有していた魔法の邸宅であるShadowcrestはザターナの所有になっている。

【キャラクターの変遷】

ザターナは1964年にHawkman #4で登場してから、様々な設定が付け加えられて現在に至ります。以下、簡単にまとめます。なお、各タイトルからリンクを張っている場合、リンク先はこのブログ内の感想ページです。

1964年

"Hawkman"誌 #4 にザターナ初登場。お父さんを探す娘として登場。

1964年~1967年

バットマン、アトムなどに協力してもらってお父さんを探す→ "JLA: Zatanna's Search"収録

この間、たまに登場してヒーローたちをサポートしていた模様。

1978年

"Justice League of America"誌 #161 ヒーローチーム、Justice League of Americaに正規メンバーとして加入。以後チームの一員として活動。

1978-79年

"Justice League of America"誌 #162-165 お母さんのSindellaに関係する戦いに参加。

1986年

"Swamp Thing"誌 #49-50 ザターナをかばってお父さんが死亡。以後、ザターナに影ができる。これ以降、お父さんはザターナがアドバイスを求めた時に幽霊として登場。

2004-05年

"Identity Crisis"誌 #1-7 ヒーロー間の信頼関係が壊れたIdentity Crisis事件のキーパーソンとなる。

2005年

"JLA"誌 #115-119 Identity Crsis事件について思い悩み、Justice League of Americaを辞める。バットマンとの友情も破綻する(後に回復)。

Leagueを離れたのちもヒーローとしての活動は続ける。

2010-11年

初めてのソロ誌、"Zatanna"刊行。

2011年

DC世界の大規模リランチ。以後、New52という世界観で物語が語られるようになる。

2011-15年

"Justice League Dark (2011-2015)"誌刊行。魔法を操るヒーローたちのチーム、Justice League Darkの主要メンバーとして活躍する。

2016年

DC世界の大規模リランチ。以後、New52以前の世界設定とNew52の世界設定を合わせたRebirthという世界観で物語が語られるようになる。

2018年-

"Justice League Dark (2018-)"誌刊行。主要メンバーとして活躍する。

ここには載せなかった作品でザターナ主役のミニシリーズもいくつかあります。"Seven Soldiers: Zatanna""Mystik U"など。また、他のヒーローが主役の作品にザターナがサブキャラクターとして登場するものは沢山あります。

【何から読めばいいの?】

ザターナが活躍する作品は邦訳されていないものが多いです。

・まず日本語でザターナの活躍を見てみたい人にはこちら
アニメ"ジャスティスリーグ: ダーク"(公式サイトはこちら)
ザターナの性格や周りとの人間関係が大体わかります。

・とにかくザターナが主役の作品を読んでみたい人にはこちら
"Zatanna by Paul Dini"
ソロ誌"Zatanna"および2003年のミニシリーズが収録されています。

・ザターナと、他の魔法の使い手とのチーム戦を読んでみたい人にはこちら。コンスタンティンとの絡みを読みたい人にもおすすめです。
"Justice League Dark (2018-)"
"Justice League Dark (2011-2015)"
筆者は今のところ2018年版の方が好きです。

・ザターナと、DC社の他のヒーローとのタッグマッチを読んでみたい人にはこちら 
"Detective Comics (2016-) Vol. 4": バットマンとのコンビです。
"Black Canary and Zatanna: Bloodspell": ブラックキャナリーとのコンビです。コメディー作品です。

・ザターナを含めた女性ヒーローの活躍を読みたい人にはこちら
"DC Comics: Bombshells"
"Bombshells United"
独自の世界観およびキャラクター設定により構築されたスピンオフ作品です。第二次世界大戦を背景に女性ヒーローたちの活躍が描かれます。


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