【基本情報】
Writers: Chris Sebela, James T Tynion IV
Artists: Carmen Carnero, Raúl Fernández, Alvaro Martinez
Cover by: Yasmine Putri
発行年 2017年
公式サイトはこちら。
前後の巻のあらすじも合わせて読むと、ゴッサムシティの治安を守るためにバットマンが率いるバットファミリーのあり方や各メンバーの思いを描いている流れの中のエピソードのようです。 ということでバットマン以外のファミリーのメンバーも何人か出てくるのでこの本に出てくる面々を簡単に紹介しておきます。なお、筆者の理解なので間違っているかもしれません。
Jean-Paul Valley (Azrael) Azraelのスーツを身に纏って戦う。もともとは謎の教団の出身だったが、その後バットファミリーに加入。バットマンたちと共にゴッサムシティの治安を守っている。
Lucas Fox (Batwing) バットウィングを身に纏って戦う、工学のエキスパート。父親の会社でロボットや戦闘用スーツを開発している(ようだ)。彼が開発したロボット、Rookieは可愛い。マスコットキャラクターにしたら人気が爆発しそうなくらい可愛い。Jean-Paulと仲良し。
Kate Kane (Batwoman) バットマンの従姉妹。バットウーマンとして戦う。 Cassandra Cain 格闘家。暗殺者の娘で、暗殺者として育てられたもののバットファミリーに加入。シェークスピアの劇の練習をして言葉を学んでいる描写がある。この時の様子がとても可愛い。
Clayface 泥の塊のような姿で、様々なものに形態を変化させる能力を持つ。Cassandra Cainに付き合ってシェークスピアの劇の相手役をしている描写がある。この時の様子がとても可愛い。
この本で焦点が当たるのはAzraelの物語です。彼の鏡写しのような存在であるAscalonが攻めてきたとき、彼はどうするのか。一方バットマンは別の事情から昔なじみのザターナにある依頼をするものの、それはザターナには受け入れられるものではなく……という話になります。 バットマンとザターナが昔からの知り合いらしいというのは検索して何となく知っていましたが、この本ではティーンエイジャー時代の二人の様子が丁寧に描かれています。ブルース(バットマン)の助けになりたくて背伸びしてしまうザターナが可愛らしいです。 以下、ネタバレを含む感想です。
Jean-Paul Valley (Azrael) Azraelのスーツを身に纏って戦う。もともとは謎の教団の出身だったが、その後バットファミリーに加入。バットマンたちと共にゴッサムシティの治安を守っている。
Lucas Fox (Batwing) バットウィングを身に纏って戦う、工学のエキスパート。父親の会社でロボットや戦闘用スーツを開発している(ようだ)。彼が開発したロボット、Rookieは可愛い。マスコットキャラクターにしたら人気が爆発しそうなくらい可愛い。Jean-Paulと仲良し。
Kate Kane (Batwoman) バットマンの従姉妹。バットウーマンとして戦う。 Cassandra Cain 格闘家。暗殺者の娘で、暗殺者として育てられたもののバットファミリーに加入。シェークスピアの劇の練習をして言葉を学んでいる描写がある。この時の様子がとても可愛い。
Clayface 泥の塊のような姿で、様々なものに形態を変化させる能力を持つ。Cassandra Cainに付き合ってシェークスピアの劇の相手役をしている描写がある。この時の様子がとても可愛い。
この本で焦点が当たるのはAzraelの物語です。彼の鏡写しのような存在であるAscalonが攻めてきたとき、彼はどうするのか。一方バットマンは別の事情から昔なじみのザターナにある依頼をするものの、それはザターナには受け入れられるものではなく……という話になります。 バットマンとザターナが昔からの知り合いらしいというのは検索して何となく知っていましたが、この本ではティーンエイジャー時代の二人の様子が丁寧に描かれています。ブルース(バットマン)の助けになりたくて背伸びしてしまうザターナが可愛らしいです。 以下、ネタバレを含む感想です。
***ここからネタバレ***
「人間は『何もかも理解できる』という状況になった時どうなるのか」
「人間は『何でもできる』という状況になった時どうなるのか」
というテーマの話です。このテーマの中でザターナは、強力な魔法の使い手であるために「何でもできる」――物理法則すら超越できてしまう存在として登場します。話のテーマとザターナの特徴ががっちりと噛み合って、骨のある物語になっていると思います。
ティーンエイジャーの頃の思い出を交えつつ、彼女がブルースに語るのは「何でもできる」ことの恐ろしさ、「何でもできる」ゆえに現実世界との繋がりが希薄になっていくことの怖さです。
ザターナが語るその話がAzraelとAscalonの物語に絡み合っていきます。また、単なる日常エピソード? と思わせる冒頭の様子が、実は話のテーマへの回答にもなっている見事な構成です。
基本的に魔法などの力を持たないバットマンの世界において、ザターナの存在はバランスを破壊しかねません。しかし、この話の中では戦闘シーンで活躍しすぎることもなく、かといって脇に追いやられるわけでもありません。ゲストとして印象的でありながら、バットファミリーの活躍を食ってしまうこともない。非常にメリハリの利いた活躍の仕方をしていたと思います。
ティーンエイジャーの頃の無邪気なザターナと、色々なものを背負って少し影のできたザターナの変化も見どころです。
大変おすすめのお話だと思います。