2019年2月27日水曜日

Gotham Girls #1-#5感想

Renee Montoya (レニー・モントーヤ)が登場するということで、Gotham Girls #1-#5を読んでみました。元々は子供向けのアニメシリーズか何かだったようです。

【基本情報】
Writer: Paul Storrie
Penciller: Jeniffer Graves
Inker: J. Bone
Colorist: John Van Fleet, David Baron, Javier Mena Guerrero, Santiago Arcas
Cover by: Shane Glines
発行年 2002年

Amazonのページはこちら (#1)。


ゴッサム市の悪い女の子 (Catwoman, Poison Ivy, Harley Quinn)と、良い女の子 (Batgirl, Renee Montoya)がある事件をめぐって争うお話です。Gotham City Sirens (詳しくはこちら)を読む前に期待していたドタバタコメディーがここにあった! という感じの作品でした。

ある日キャットウーマンが研究所に入ってサンプルを盗み出す。しかし、キャットウーマンにそれを依頼した人はポイズン・アイビー(とハーレイ・クイン)に操られていたのだった。サンプルだけ受け取ってお金を払う気のないアイビーにキャットウーマンは怒る。一方、バットガールはいち早くキャットウーマンの盗みに気づき彼女を追っていた。やがて刑事のレニー・モントーヤもキャットウーマンを含めた3人が事件にかかわっていることに気づき――というのがあらすじです。

あらすじを読めばわかるように、悪い女の子 vs 良い女の子というよりはキャットウーマンvsアイビー・ハーレイvsバットガール・レニーという三つ巴の戦いになっています。この5人が組んずほぐれつしながら、サンプルがあちらに行ったりこちらに行ったりするのを楽しむお話です。

単なるドタバタコメディーと見せかけて、レニーがバットガールに「どうして刑事になったか」を語るシーンもあり、そこで家族には反対されたと言いながら、 

"HE'S NOT FOND OF THE POLICE. DOESN'T THINK THEY TREAT LATINOS FAIRLY."


「彼(=レニーのお父さん)は警察が好きじゃない。警察がラテン系住民を公平に扱ってるとは思ってないから」

というシーンがあります。警察がラテン系を公平には扱っていないのは本当のことで、だからこそ内部から変えようと思ったというセリフが続いていきます。

筆者はアメリカでの人種差別の実態はよく知らないわけですが、こういうセリフが子供向けの漫画の中で出てくるのは多分いいことなんだろうなと思いました。