2018年11月11日日曜日

Justice League Dark (2011-2015)感想 -DC魔法ユーザーのチーム結成-

 今回は、ザターナが登場する「Jusitice League Dark (2011-2015)」について感想を書こうと思います。

なお、2018年現在新しい「Justice League Dark」が連載されています。こちらは2011年-2015年のものとは登場するキャラクターも違いますし(ザターナは登場します)、話の雰囲気も違いそうです。筆者は未読です。

公式サイトはこちら(Vol. 1)




Justice League Darkは、魔法に造詣の深いキャラクター達を集めたチームです。2011-2015年版での主要メンバーはマダム・ザナドゥ― (Madame Xanadu)、コンスタンティン(John Constantine)、ザターナ (Zatanna Zatara)、デッドマン (Deadman)などです。コンスタンティンとザターナについては前の記事を読んでもらうとして、他の二人を簡単に紹介すると、

マダム・ザナドゥ―:未来を見ることができる占い師。大抵ろくでもない未来を見ている。ろくでもない未来は、死体山積みの絵で表現されることが多い。

デッドマン:陽気な幽霊。ムードメーカー。生きている者にとりついてその体を操ることができる。

となります。エピソードによって他のメンバーも入ります。こんな面々が、魔法絡みのオカルトな事件を解決していくのが「Justice League Dark」の基本ストーリーです。Justice Leagueという名前の付くチームはDC社のコミックの中にいくつかありますが、Justice League Darkは2011年に初めて描かれたらしい(?)ので比較的歴史の浅いチームだと思います。その分、初心者でも入りやすい気がします。

Justice League Darkに関しては、アメコミ放浪記さんのJustice League Darkカテゴリや、「ババァとおっさんだらけのジャスティスリーグダークをよろしくお願いします」というサイトでも紹介されています。どちらもおすすめです。

以下、ネタバレ含む感想を。


***ここからネタバレ***

Justice League Dark vol. 1 (Writer: Peter Milligan, Art: Mikel Janin, Cover: Ryan Sook)


記念すべき第一巻。危機を察知したマダム・ザナドゥ―がチームのメンバーを集め対策を取ろうとするが、みんな中々言うことを聞いてくれないので大変なお話。様々なピンチをくぐりぬけ、なんだかよくわからないうちに事態が解決したような気がします。
この巻と2巻の前半に登場するShade the Changing manは、情緒不安定なところが大変印象的。

Justice League Dark vol. 2 (Writer: Jeff Lemire, Peter Milligan, Art: Daniel Sampere, Mikel Janin, Various, Lee Garbett, Cover: Ryan Sook)


前半は吸血鬼の話、後半はThe books of magicの話。……なのですが、吸血鬼編は話の途中で突然終わります。なんでこんな構成になっているのか、よくわかりません。Shadeはここで退場。情緒不安定だった彼が最後に見せた爽やかな笑顔が印象的でした。幻覚を見てるんですけど。こんな笑顔になれるんなら幻覚でもいいんじゃかなと思わせるくらいのいい笑顔でした。
The books of magic編で、彼らのことが政府機関に「Justice League Dark」として認識されていることが初めて明らかになります。といっても、本人たちにチームと言う意識はありません。
The books of magicは、魔法の本を追いつつ、ザターナとコンスタンティンの過去編が描かれるエピソードでもあります。若き日のコンスタンティンの前に初めて現れるザターナはファム・ファタル感(運命の女、男の運命を狂わせる女)が強いです。でも後々の人生を考えると、むしろコンスタンティンがザターナにとっての運命の男(女の運命を狂わせる男)だった気がします。

Justice League Dark vol. 3 (Writer: Ray Fawkes, Jeff Lemire, Art: Graham Nolan, Mikel Janin, Victor Drujiniu, Cover: Mikel Janin)


前半はThe books of magicの続き、後半はマダム・ザナドゥーの過去の話。
The books of magic編のザターナは、2巻から3巻までずっと格好いいです。ヒーローです。これはコンスタンティンも惚れ直します。最高。
後半の話にはザターナは出てきませんが、代わり(?)に最速の男、フラッシュが登場します。フラッシュのいい人感が光ります。本家Justice Leagueの人は運命を委ねても大丈夫そうな安心感がありますね。困りごとがあったらDarkチームよりまずJustice Leagueに相談したいものです。

Justice League Dark vol. 4

イベント「Forever Evil」を描いた巻です。読んでいません。

Justice League Dark vol. 5 (Writer: J. M. DeMatteis, Art: Walden Wong, Mark Irwin, Andres Guinaldo, Cover: Mikel Janin)

どうしてこうなった……というくらい、筆者には合わない巻でした。絵も話も。表紙だけはこれまで絵を担当していたMikel Janinが描いているんですが、いっそ表紙も変えてほしかったです。

Justice League Dark vol. 6

Writerがvol. 5と同じ人のため、読んでいません。

※この記事は前のブログに投稿していたものを一部修正したものです。