2019年8月25日日曜日

Green Arrow (2011-2016): War of the Clans (DC Essential Edition) 感想

※この本に続く、Vol.7-9の感想はこちらです。

 Rebirth期のGreen Arrow(感想はこちら)に登場するGreen Arrow(グリーンアロー、オリバー・クイーン)の異母妹、Emiko Queenの初登場はNew52期でのGreen Arrow誌#18らしいというわけで、Green Arrow誌#17-34話が収録されているこちらのエディションを読んでみました。
なお、New52期Green Arrow誌にはBlack Canary (ブラックキャナリー、ダイナ・ランス)は登場しません。

【基本情報】
Writer: Jeff Lemire
Artists: Bill Sienkiewicz, Denys Cowan, Andrea Sorrentino
Cover by: Andrea Sorrentino

公式サイトはこちら。

2019年8月23日金曜日

Wonder Woman (2011-2016) Vol. 9 Resurrection 感想

※このシリーズの各巻感想は以下です。




Vol. 8に引き続き、New52期Wonder Woman誌のVol. 9を読みました。New52期Wonder Woman誌の最終巻になります。最終巻ということもあってか、Brian Azzarello氏がライターを務めたVol. 1~Vol. 6で活躍したゾラやその子のZeke(ゼウスが赤ちゃんとして生まれ変わった姿)、ゼウスの妻ヘラの活躍が楽しめます。
Finch氏がライターを務める今回のシリーズは、短編集的に読むほうが良かったみたいですね。3巻目にしてやっと分かりました。

【基本情報】
Writer: Meredith Finch
Artists: Scott Hanna, Miguel Mendonça, David Finch, Various
Cover by: David Finch
発行年 2017年

公式サイトはこちら。

2019年8月20日火曜日

Wonder Woman (2011-2016) Vol. 8 A Twist of Fate 感想

※このシリーズの各巻感想は以下です。



Vol. 7に引き続き、New52期Wonder Woman誌のVol. 8を読みました。Vol. 7で描かれた「ワンダーウーマン(ダイアナ)さんいろんな肩書が増えて忙しすぎ問題」は一定の解決を見たことになっているようで(根本的に解決はしていない気がするのですが……)、この巻では3つほどの別のエピソードを描いていきます。


【基本情報】
Writer: Meredith Finch
Artists: Jonathan Glapion, David Finch, Various, Ian Churchill
Cover by: Jonathan Glapion, David Finch
発行年 2016年

公式サイトはこちら。


2019年8月18日日曜日

Wonder Woman (2011-2016) Vol. 7 War-torn 感想

※このシリーズの各巻感想は以下です。



New52期Wonder Woman誌のVol. 7を読みました。Vol. 6までのストーリー(感想はこちら)を踏襲しながらも雰囲気はがらっと変わり、現実の厳しさを感じるお話になっていました。

【基本情報】
Writer: Meredith Finch
Artists: Richard Friend, David Finch, Various, Jonathan Glapion, Matt Banning
Cover by: Richard Friend, David Finch
発行年 2016年

公式サイトはこちら。


2019年8月17日土曜日

Birds of Prey (2010-2011) Vol. 2: Death of Oracle 感想

※このシリーズの各話感想は以下をご覧ください。


 2010-2011年のBirds of Preyは、なぜかVol. 2のみ電子化されています。セールで安くなっていた時に買ってみました。

【基本情報】
Writer: Gail Simone, Marc Andreyko
Inker: Jesús Saíz, Eber Ferreira, Vicente Cifuentes, JP Mayer, William Tucci, Pere Perez, Guillem March, Inaki Miranda, Diego Olmos
Colorist: Jesús Saíz, Rob Schwager, Nei Ruffino, William Tucci
Letterer: David L. Sharpe, Travis Lanham, DC Lettering
Cover by: Nei Ruffino
発行年 2011年

公式サイトはこちら。


2019年8月11日日曜日

キャラクター紹介:ブラックキャナリー (ダイナ・ランス)

 ブラックキャナリー (Black Canary)というキャラクターは、古くからいるキャラクターであり様々な作品にも登場しているため、設定が大変複雑なことになっています。
まず初代のブラックキャナリーは1947年に登場しました。格闘術を駆使し、Justice Society of Americaに所属して戦っていたようです。
この記事で紹介するブラックキャナリーは1969年に登場しています。とはいっても、最初は初代のブラックキャナリーと同一人物という予定だったはずが、他のキャラクターとの年齢の辻褄が合わないということから「実際には初代のブラックキャナリーの娘だった」ということにしたようです。

そして現在に至るまで様々なエピソードが積み重なり、作品ごとに時期ごとに設定が少しずつ変わり……という経過を経ています。

DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために
・New52期以前 (2011年以前)
・New52期 (2011-2016年頃)
・Rebirth期 (2016年以降)
に大きく分かれます。New52期以前もいろいろ分類できるようなのですがそれは略。

全ての時期の設定を網羅するのは無理なので、本記事では基本的にRebirth期の設定を中心にまとめています。さらにいろいろな設定を知りたい場合には海外ファンサイト (DC Database | FANDOM powered by Wikia, Comicvineなど)をご覧ください。


 

【本名】

Dinah Lance (ダイナ・ランス)

【プロフィール】

登場当初は、刑事の父とヒーロー(初代ブラックキャナリー)の母の間に生まれ、母の後を継いでヒーローになったとされていた。

Rebirth期では以下のような設定になっている。
幼いころ、母が家を出て帰ってこなかったため里子となる。しかしその家の両親と会わなかったためある夜に家を抜け出した。ダイナは母が何か重大な使命のために働いていて帰ってこないのだと信じていた。ダイナは母のように強くなろうと道場で鍛錬を続ける。16歳の時に黒帯となり、母の生存を諦めながらも犯罪と闘う日々を始めた。

【スタイル】

金髪に網タイツがトレードマーク(下図)。昔の作品では金髪のウィッグをかぶっているという設定になっていたが、近年の作品ではもともと金髪ということになっているようだ。

 Green Arrow (2016-) #3より、Black Canary (Writer: Benjamin Percy, Artist: Juan Ferreyra, Cover by: Juan Ferreyra, DC Comics)


【能力】

Canary Cry (キャナリー・クライ):声帯から特殊な音波を出すことで周りの物を破壊したり人に衝撃を与えたりすることができる。
格闘術:柔道など、複数の格闘技に熟練している。

【性格】

陽気。歌を歌うのが好きなので、作品によってはロックバンドのシンガーとしても活動している。人格者でもあり、チーム内のメンバーが対立するとなだめ役に回ることも多い。

【家族関係】

Kurt Lance:

New52期 (2011-2016年頃)のダイナの夫。ダイナと共に、ある組織のエージェントとして活動していた。

Sin:

New52期以前に登場していた。DCコミックス界で随一の暗殺者Lady Shivaの娘。ダイナが一時期引き取って育てていた。ダイナのことはSisterと呼んでいた。New52期以降は登場しなくなってしまったようである。

【恋人】

Oliver Queen:

弓矢を駆使して戦うヒーロー、Green Arrowとして活躍している。New52期以前 (2011年以前)にはダイナと結婚したり離婚したりしていた。Rebirth期ではダイナの恋人として、また犯罪を防ぐスーパーヒーローとして共闘している。大会社Queen Industryの社長でもあり、人生観についてダイナとは意見の合わないところもある。

【友人】

女性ヒーローチーム、Birds of Preyのメンバーとは基本的に友人である。多くのヒーローとも仲が良い場合が多い。Justice League of Americaなどでの人望も厚い。

Barbara Gordon:

Batgirl。New52期以前は情報収集・分析のスペシャリストであるOracleとしても活動していた。Birds of PreyはOracleが指示、ダイナが行動という形でスタートしたチームである。共に活動する間に信頼関係を築き、プライベートで困ったことがあったときにも相談する仲。

Helena Bertinelli:

Huntressとして犯罪者や犯罪組織と戦うヒーローである。Birds of Preyの主要メンバーになっていることが多い。共に活動する間に信頼関係を築き、プライベートでも一緒に行動する関係になっている。


【主な登場作品】

とにかく登場作品が多いので、筆者が読んだ作品を中心に紹介します。なお、作品タイトルからリンクを貼っている場合リンク先はこのブログ内の感想です。


1969年 "Justice League of America"誌 #75 に初登場。

ヒーローとして活動する。

1987年 "Green Arrow: The Longbow Hunters" グリーンアローと共にシアトルに移住し新生活に胸を膨らませていたが、麻薬売買のことを調査する中で敵に捕らえられ、拷問を受ける。その影響でCanary Cryの能力を失う。

1999年 "Birds of Prey"誌でBarbara Gordonにスカウトされ、Birds of Preyとして活動を始める。活動の中で、Canary Cryの能力を復活させる出来事も起きる。

2006年 "Justice League of America"誌でヒーローチームJustice League of Americaの議長に選ばれる。

2011年 DC世界の大規模リランチ。以後、New52という世界観で物語が語られるようになる。

2011年 "Birds of Prey"誌に登場。New52期Birds of Preyのリーダーとして活躍する。

2015年 ソロ誌"Black Canary"刊行。ロックバンドのボーカルとして悪と戦う。

2016年 DC世界の大規模リランチ。以後、New52以前の世界設定とNew52の世界設定を合わせたRebirthという世界観で物語が語られるようになる。

2016年 "Batgirl and the Birds of Prey"誌に登場。Rebirth期 Birds of Preyの中心メンバーとして活躍する。

2016年 "Green Arrow"誌に登場。Green Arrowのパートナーとして犯罪組織と戦う。


【何を読めばいいの?】

邦訳されている作品でブラックキャナリーの話が収録されているのものには、"ハーレイ・クイン&バーズ・オブ・プレイ"(公式サイトはこちら)があります。


原書では入手のしやすさから、New52期やRebirth期の作品が読みやすいです。ただし、New52期は他の時期の作品と比べて設定が特殊になっていることが多いと感じます。

Batgirl and the Birds of Prey: Batgirl, Huntressと同じチームで事件の解決に携わるブラックキャナリーの姿が見られます。全3巻と短いですが、後半に進むにつれ他のヒーローたちも登場してきて楽しむことができます。

Black Canary: New52期のブラックキャナリーのソロ誌です。ロックバンドのボーカルとして活躍しながら敵と戦うブラックキャナリーの姿が見られます。

Green Arrow (2016-2019): Green Arrowと恋人関係になりつつ、犯罪組織と戦うブラックキャナリーの姿が見られます。

この記事からリンクを張っている記事以外にも、ブラックキャナリーの登場作品の感想を書いています。Black Canary (Dinah Lance)のラベルがついている作品をご覧ください。

2019年8月10日土曜日

Justice League of America (1960-1987) #75感想 -ダイナ・ランス初登場?-

※Justice League of America (1960-1987)の各話感想は以下をご覧ください。

 Black Canary (ブラックキャナリー、ダイナ・ランス)は海外ファンサイト等によると1969年のJustice League of America #75で初登場したことになっています。電子書籍で購入できるので、購入して読んでみました。
(※2021/10/10追記 Comixologyからは電子書籍で購入できるのですが、現時点でAmazonからは発売していないようです。)
 
【基本情報】
Writer: Dennis O'Neil
Penciller: Dick Dillin
Inker: Joe Giella
Cover by: Carmine Infantino
発行年 1969年

表紙はこんな感じです。ブラックキャナリー、こういうキャラクターではないのですがなぜこんな表紙になっているのかは謎です。