2024年6月8日土曜日

DC PRIDE 2024 #1 感想: 比較的マイナーなキャラクターの起用が良い

 ※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。


 2024年度のDC Prideを読みました。6月のPride Monthに合わせて、LGBTQIA+のキャラクターたちを主役にした短編集です。今年で4冊目の企画になっています。

 これまでの3冊と比べて、DCコミックス社のキャラクターの中でも割とマイナーなキャラクターだったりカップルだったりを取り上げているのかなという印象でした。

 

【基本情報】
Writer: Jamila Rowser, Ngozi, Gretchen Felker-Martin, Nicole Maines
Art by:Ngozi, Jordan Gibson, Claire Roe, ONeillJones
Cover: Kevin Wada
発行年 2024年


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 これまでDC Prideに大体登場してきたBatwoman (バットウーマン、ケイト・ケイン)は一回お休みです。

 そんな中、短編群の中で一番印象に残ったのはNatasha Irons (ナターシャ・アイロンズ)とTraci13 のエピソードでした。ナターシャはヒーロー、スティールとして活躍するキャラクターで、Traci13は魔法を使って戦うキャラクターです。Traci13はJustice League Dark (感想はこちら)で魔法キャラの集うOblivion Barで働いていた印象が強いですね。

 

 カップルとして付き合っていたはずの二人は最近別れたものの、なぜかTraci13がoblivion barで開くパーティーにナターシャを招待したため再び会うことに……というのがあらすじです。

 二人の友人としてRaven (レイブン)やXanthe Zhou、コンスタンティンが登場し好き勝手なアドバイスをしているのが気楽な感じでとても良いなと思いました。

 二人が別れた経緯を読むとナターシャが一方的に悪いのですが、若気の至りという感じでこれはこれでありかもと思わされます。

 若い二人の恋愛漫画として楽しく読めた一篇でした。