2019年5月29日水曜日

Birds of Prey (2010-2011) #12-#13 感想

※このシリーズの各話感想は以下をご覧ください。


 Renee Montoyaが登場するので、2010年から連載されていたシリーズのBirds of Preyの#12、#13を読んでみました。
レニーは顔のない探偵・クエスチョンとしての登場です。

【基本情報】
Writer: Gail Simone
Penciller: Jesús Saíz
Inker: Jesús Saíz
Colorist: Nei Ruffino, Jesús Saíz
Letterer: DC Lettering
Cover by: Nei Ruffino
発行年 2011年

公式サイトはこちら (#12)。




このシリーズのBirds of Preyは、オラクル(Barbara Gordon)やブラックキャナリー (Dinah Lance)、ハントレス (Helena Bertinelli)のほかにブラックホーク (Zinda Blake)やダヴ (Dawn Granger)などのメンバーも加わっています。やはり鳥つながりでメンバーを集めたのでしょうか。キャラクターの初登場シーンで本名とヒーロー名を表示してくれるので初心者にも親切です。

お話としては、
Birds of Preyのブラックキャナリーたちは謎の悪徳企業へと潜入する。一方そのころ、ハントレスは旧知のレニー・モントーヤと共に下水道の中で行われる麻薬取引を阻止するために現場へと向かっていた。二つの事件は繋がりあい、ハントレスはブラックキャナリーたちに迫るピンチに気づくのだった――
というのがあらすじです。

Birds of Preyが戦っている企業に関しては、おそらくこれ以前の話から続くエピソードになっているのだろうと思います。
その辺りのストーリーが良く分からなかったため、各キャラクターの関係性に注目した読み方になりました。

印象的なのは、バーバラ・ゴードンが完全にBirds of Preyのリーダーでその他のメンバーは部下という雰囲気になっていたことでした。Batgirl and the Birds of Prey (2016-)(感想はこちら)では、バーバラを含めた3人の立ち位置は完全に対等でしたので意外な印象を受けました。
バーバラはオラクルとして指示を出すポジションなので自然と上司的な雰囲気になったのでしょうか。

ブラックキャナリーはこの話の少し前に離婚しているらしく調子が悪いそうです……人生いろいろですね。

以下、ネタバレを含む感想です。主にレニーとハントレスの関係について。

***ここからネタバレ***

ハントレス、いつの間にレニーのことをそんなに好きになったの?

というのが素直な感想でした。下水道での麻薬取引の現場にクエスチョンの後を追って勝手についていきますし、クエスチョンが殺されたと錯覚すると激怒しますし。事件に一応の決着がついた後、Birds of Preyは今回の敵と更に戦わねば……という展開になるのですが、その場でハントレスは

"THE QUESTION SAYS SHE'LL BACK US UP. WE CAN COUNT ON HER."


「クエスチョンは私たちをバックアップすると言っている。彼女には頼れる」
と言います。

……どれだけレニーのことを好き、もしくは信頼しているんだハントレス。と思いました。ハントレスとレニーが共闘しているのは、筆者がこれまでに読んだものですとFinal Crisis: Revelations (感想はこちら)が最も古い作品なのですが、その時はすでに友達のようだったのですよね。果たしてハントレスとレニーが友人になったきっかけを描いた作品に出会えることはあるのか、楽しみにしていきたいです。


なお、このBirds of Preyのシリーズは#15で終わってしまうようでクエスチョンとBirds of Preyの共闘は実現しなかった模様です。残念。

※2019/08/14追記
このエピソードも収録されているBirds of Prey Vol. 2の感想を書きました。こちらの記事です。