スキャンダル・サヴェッジは主にSecret Sixというチームで活躍しています。ヒーロー、ヴィランのいずれかに分けるとするとヴィランに分類されると思うのですが、実際の行動を見ているとヒーローとヴィランの中間くらいの存在かなという状況です。
DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために
- New52期以前 (2011年以前)
- New52期 (2011-2016年頃)
- Rebirth期 (2016年以降)
- Infinite Frontier期 (2021年以降)
に大きく分かれます。New52期以前もいろいろ分類できるようなのですがそれは略。
スキャンダル・サヴェッジはNew52期以前に登場しました。New52期にも登場しますが設定は特に変わっていません。Rebirth期が始まってから2022年4月現在までは活躍の機会はないようです。
【本名】
Scandal Savage (スキャンダル・サヴェッジ)
【プロフィール】
父であるVandal Savageと人間の母の間に生まれ、父には溺愛される。幼少期から戦うための技術を教え込まれる。
【スタイル】
長い鋼鉄の爪 (the Laminas Pesarと呼ばれる)を武器として愛用している(下図)。この爪は必要に応じて引っ込めることもできる 。
Secret Six (2006) #4 より、Scandal Savage (Writer: Gail Simone, Penciller: Brad Walker, Inker: Jimmy Palmiotti, Cover by: Karl Kerschl, DC Comics). |
【能力】
通常の人間としての格闘能力を持つ。事務処理能力もある。パソコンも使えるようである。
【性格】
ヴィランたちの中では、比較的常識人である。
【家族・親戚関係】
Vandal Savage:
スキャンダルの父。太古より生きる不死身の存在。人類初の殺人者、カインとも同一視される悪である。スキャンダルの母およびスキャンダルのことを溺愛している。多くの女性との間に子供をもうけたため、スキャンダルには沢山の兄弟姉妹がいる。
スキャンダルの母:
普通の人間の女性である。作品によって生死が分かれ、はっきりしていない。
【恋人・友人関係】
Secret Sixのメンバーとは基本的に友人である。
Knockout (Kay):
かつては惑星アポカリプスで、DCコミックスヒーロー界の最大の敵であるDarkseidに仕える女性戦士だった。しかし、地球で活動するようになる。スキャンダルと恋人になるが、後に死亡。さらにその後復活するが、スキャンダルには既に別の恋人Lianaがいた。三人は話し合いの末に三人で付き合うようになる。
Liana:
Knockoutの死後、落ち込んでいたスキャンダルを見かねて仲間たちが「Knockoutに似ている女性」として連れてきた。その後、本当にスキャンダルと付き合うようになる。Knockoutが復活した後は三人で付き合うようになる。
Catman (Thomas Blake):
三流ヴィランと呼ばれていたが、ライオンと共に暮らして生き方を見つめなおした。Secret Sixの主要メンバーであり、スキャンダルとは信頼関係を築く。のちにスキャンダルたち三人の子供のために精子ドナーとなった。
Bane:
主にゴッサム市で活動するヴィラン。薬物によりパワーアップするが、Secret Sixのメンバーになっていた時期は薬をやめていた。スキャンダルのことを娘のように思っていた。
【主な登場作品】
スキャンダルが登場する作品は、Gail Simone氏がライターを務める作品にほぼ限られます。リンクを張っている場合、リンク先はこのブログ内の記事です。
2005年 Villains Unitedに初登場。→ Secret Six Vol. 1収録
2007年 Birds of Prey誌#104~#109にゲスト出演。
2008年 Secret Six誌再び連載開始。→Secret Six Vol. 2以降に収録
2011年 DC世界の大規模リランチ。以後、New52という世界観で物語が語られるようになる。
2014年 Secret Six誌連載開始。スキャンダルはゲスト的な出演に留まる。
【何を読めばいいの?】
スキャンダル・サヴェッジが登場する作品はごくわずかですので、最初に読むのは "Secret Six (2006)" Vol. 1がおすすめです。
これで面白かったら2008年のシリーズ、2014年のシリーズと読んでいくのがいいと思います。
この記事からリンクを張っている記事以外にも、スキャンダルの登場作品の感想を書くことがあるかもしれません。Scandal Savageのラベルがついている作品をご覧ください。