2025年5月25日日曜日

Green Arrow (2023-) Vol. 2: Family First 感想 -よみがえるGreen Arrow ファミリー -

 ※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

 2023年から始まったGreen Arrow誌のVol. 2を読みました。前巻で異世界を脱出し家族と合流したGreen Arrow (グリーンアロー、オリバー・クィーン)ですがその時に義理の息子であるRoy Harper (ロイ・ハーパー)は行方不明になっていました。

 本巻ではロイ・ハーパーを探すというのがメインのストーリーになっています。

 

【基本情報】
Written by: Joshua Williamson
Art by: Sean Izaakse, Carmine Di Giandomenico, Trevor Hairsine, Phil Hester
Colorist: Romulo Fajardo Jr.
発行年 2024年


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 行方不明になったロイ。実は彼は、Amanda Waller (アマンダ・ウォラー)と接触を図ってから消息を立っていたのだった。異世界から戻ってきたオリバーはJustice Leagueが解散したことに愕然としながらもロイの行方を探すためアマンダの組織に潜入をはかる。アマンダと接触したオリバーは、彼女にSanctuaryに保管されているヒーローたちのデータを渡す代わりにロイと仇敵であるマーリンの居場所を教えてもらうという取引をするのだったが――というのがあらすじです。

 

 Sanctuaryというのは、Heroes in Crisis (感想はこちら )の時に登場したヒーローたちのメンタルケアをするための施設です。

 セキュリティ上の理由からデータは自動的に抹消されたはずですが、アマンダはその情報が欲しいようです。これはアメコミあるあるの、物語が続いているうちにだんだん設定が変わっていくというパターンかもしれません。 

 そんなわけでオリバーはロイを助けるため、ほかのヒーローたちのメンタルの情報を渡すことを約束するわけですが、とはいえオリバーもそんなに馬鹿正直ではありませんから簡単に情報を渡すとは思えません。

 そしてロイを探す過程の中でロイ以外にもArowette (アロエッテ、Young Justice シリーズなどで活躍した若手ヒーロー)やEmiko Queen (オリバーの妹)、Red Canary (最近登場したキャラクターでまだよくわかりません)、Mia Dearden (オリバーの義理の娘、最近は登場していませんでした)らと再開する――という流れになっていきます。 

 というわけで、これまでグリーンアローファミリーに親しんでいた人ほど懐かしさがあってすらすら読めるストーリーになっていたと思います。とはいえ、これからアマンダ・ウォラーとの戦いというか騙しあいというか――が本格的になってくると思われます。アローファミリーの面々の中にもアマンダによって爆弾を頭に埋め込まれているメンバーが結構いるらしい中、オリバーがどう戦っていくのかが今後の見どころになりそうです。