なお、彼女に関しては最近連載が完結したHeroes in Crisis (公式サイトはこちら) や連載中の Harley Quinn & Poison Ivy (公式サイトはこちら)で大きく設定が変わっている可能性があるのですが、筆者未読のためこれらの作品の前の情報をまとめています。
【本名】
Pamera Isley(パメラ・アイズリー)【プロフィール】
元々は植物学の優秀な研究者だった。しかし、研究室の教授に薬品を投与される。その結果、植物と毒物を自在に操るポイズン・アイビーへと変貌した。作品によっては父に虐待されて育っている。主にゴッサム市を中心に活動し、バットマンとはたびたび敵対している。【スタイル】
葉をモチーフにした緑色のドレスを身にまとっていることが多い(下図)。Poison Ivy: Cycle pf Life and Death (2016-) #2より、ポイズン・アイビー (Writer: Amy Chu, Artist: Clay Mann, Cover by: Clay Mann, DC Comics) |
作品によっては、肌の色は植物的な緑色で描かれることがある(下図)。
Gotham City Sirens #1より、ポイズン・アイビー (Writers: Scott Lobdell, Paul Dini, Artists: Guillem March, Jose Villarrubia, Cover by: Guillem March, Painted Color by: J.G. Jones, DC Comics) |
【能力】
植物を操る力を持つ。また、毒物全般のエキスパート。フェロモンを使用して、キスにより男性を操ることができる。ポイズン・アイビー自身は大抵の毒には耐性がある。【性格】
植物、ひいては植物が生きるための環境を守るためには手段を選ばない。同時に、母性愛に溢れる一面もある。【友人】
Harleen Quinzel:
元精神科医。アーカムでジョーカーと面談したことがきっかけでヴィラン、ハーレイ・クインとなる。バットマンのアニメでポイズン・アイビーとの友人関係がまず描かれた。コミックではBatman: No Man's land事件の際、ジョーカーに捨てられたハーレイをアイビーが見つけ助けたことから親友となる。作品によっては恋人として描かれる。Selina Kyle:
キャットウーマン。ゴッサム市に現れた新しいヴィランと戦っていたところをアイビーとハーレイに助けられる。その後しばらく、3人で同居生活を営んだ。Alec Holland:
スワンプシング。全ての植物を司る存在である"Green"とつながり、その意思を代行する。もともとは植物学者だったが、事故がもとでスワンプシングになった。アイビーも"Green"と繋がる存在であるため必要に応じて協力し合う関係である。ある意味ではアイビーの一番の理解者。Barbara Gordon:
現在(2011年以降)バットガールとして活動している。アイビーはバットファミリーとよく敵対関係になるが、バーバラとは比較的友好関係を築いているようだ。【主な登場作品】
アイビーが登場する作品はたくさんありますが、筆者が読んだ中で主な登場作品を簡単にまとめます。近年の作品に偏っています。なお、各タイトルからリンクを張っている場合、リンク先はこのブログ内の感想ページです。1966年 "Batman"誌 #181に初登場→"Batman: Arkham: Poison Ivy"収録
様々な作品でバットマン他のヒーローたちと戦う。代表的な作品が"Batman: Arkham: Poison Ivy"に収録されている。
1999-2000年 "Batman: No man's land"において地震により崩壊したゴッサム市にとどまり、孤児たちを保護し育てる。
1999年 "Batman: Harley Quinn"誌 #1 ハーレイ・クインとコミック上では初めて出会い、友人となる。
2009年 "Gotham City Sirens"誌刊行。ハーレイ、キャットウーマンと同居しながら日々を過ごす。
2011年 DC世界の大規模リランチ。以後、New52という世界観で物語が語られるようになる。
2011年 "Birds of Prey"誌刊行。このシリーズではアイビーも女性ヒーローチームBirds of Preyに加わる。
2015-17年 女性ヒーローを集めたスピンオフ作品"DC Comics: Bobshells"刊行。アイビーもヒーローの一員として登場する。
2016年 ミニシリーズ "Poison Ivy: Cycle of Life and Death"刊行。
2016年 DC世界の大規模リランチ。以後、New52以前の世界設定とNew52の世界設定を合わせたRebirthという世界観で物語が語られるようになる。
2017年 "Batgirl and the Birds of Prey"誌#12に登場。これ以降も登場してはバットガール達に協力する。
【何から読めばいいの?】
バットマンの敵役として登場しますので、邦訳されている作品もあると思います。また、彼女が登場するアニメシリーズはたくさんありますが中でも最近放送されたこちらの作品はハーレイとアイビーの友情が楽しめます。主役はあくまでバットマンとハーレイですが、アイビーもかなり重要な役どころで登場します。また、なぜかスワンプシングの設定を丁寧に説明してくれる作品でもあります(スワンプシングの出番はわずかです)。バットマン&ハーレイ・クイン(公式サイトはこちら)
・とにかくアイビーが主役の作品を読みたい方はこちら
"Poison Ivy: Cycle of Life and Death":アイビーがこれまでの友人たちの協力を得て共に困難を乗り越える話です。子育て姿も楽しめます。"Batman: Arkham: Poison Ivy":ポイズン・アイビーが登場する作品の傑作選です。過去の作品も楽しめます。
・ヒーローたちの一員となるアイビーの活躍を読みたい方はこちら
"Batgirl and the Birds of Prey":アイビーは2巻からの登場です。"Birds of Prey (2011-2015)":アイビーは初期メンバーとして活動します。
・ヒーローとも悪役ともつかないアイビーの活躍を読みたい方はこちら
"Batman: No man's land":地震で崩壊したゴッサム市を舞台に多数のキャラクターが活躍する長編です。アイビーはNew Edition版のVol. 2に登場します。"Gotham Central" #32:腐敗警官と戦うアイビーの話です。
・ハーレイ・クインとの友情を読みたい方はこちら
"Gotham City Sirens":キャットウーマンも含めたガールズトークを楽しめます。"DC Comics: Bobshells":アイビーはハーレイとコンビで活動します。
ハーレイ・クインが主役のソロ誌、"Harley Quinn (2016-)"などにもアイビーは登場しますので、そちらでもハーレイとの友情が描かれていると思います。