2022年11月5日土曜日

キャラクター紹介: メラ

 メラはアクアマン(アーサー・カリー)の恋人として登場しました。登場は1963年と古いキャラクターですが、メラが中心となって活躍するようなコミックはそれほどありません。

 DCコミックス社の作品は2011年に大規模な設定の更新があり、その後も五年に一度程度少しずつ設定が変わるタイミングがあるので

・New52期以前 (2011年以前)
・New52期 (2011-2016年頃)
・Rebirth期 (2016年以降)
・Infinite Frontier期 (2021年以降)

 ……という感じで、時期によって分類できます。2011年以前もいろいろあるのですがそれは略します。メラに関しては、時代と共に少しずつ設定が変わっていますが大きな変化はあまり起きていません。

 


【本名】

Mera (メラ)

 故郷の名を取り、Mera of Xebelと呼ばれる場合もある。

【プロフィール】

 アトランティス同様に海底に沈んだ国の一つであるXebelの王家出身。最近の設定では、アーサーを殺すよう育てられたことになっている。アーサーと出会い、恋人となった。時にはアーサーと共にヒーローとして活動する場合もあり、Aquawomanとも呼ばれる。

 時期によってはアトランティスの女王になっていることもある。

【性格】

 基本的に強気で自信家である。弱いものが虐げられているのを見過ごすことはない。

 

【スタイル】

 緑をベースにしたコスチュームを身に纏っている。私服的なものを来ている場面はあまりない(下図)。 

Aquaman (2016-) #26より、メラ (Cover by: Stjepan Sejic, DC Comics)

【能力】

 水の中で生きることができ、水そのものを操る強力な能力を持っている。

 

【家族・恋人関係】

Arthur Curry: 

アクアマン。メラの恋人であり、共に行動している。メラの行動の多くは、彼のために動いたものである。

Andy Curry: 

メラとアーサーの娘。Rebirth期に誕生した。

King Ryus: 

メラの父。アトランティスの王を殺すためメラを送り出した。メラが暗殺に成功したのちにはXebel人であるNereusとメラを結婚させる手はずになっていた。

Lammia:

メラの祖母。かつてのXebelの女王である。Xebelの精鋭部隊の指導者でもあり、メラの理解者である。

Siren: 

メラの姉妹。メラに敵意を向けている。

Arthur Curry Jr.: 

1965年ごろのコミックで描かれたアーサーとメラの息子。後に死亡する。2011年以降のコミックではまったく登場せず、いなかったことになっているようである。

【友人関係】

 アーサーの友人であるヒーローたちとはメラも友人関係にある。

Diana: 

ワンダーウーマン。ジャスティスリーグの一員であり、メラと共に戦うこともある。


Tula: 

アーサーの異父弟であるOrmの異母姉妹 (アーサーと血のつながりはない)。アトランティスの王に仕える精鋭部隊Driftのリーダーであり、後にアーサーの代わりに摂政も務める。アーサーとメラに忠実に仕える部下であり、同時に友人である。

【主な登場作品】

 メラの主な登場作品を簡単にまとめます。なお、各タイトルからリンクを張っている場合、リンク先はこのブログ内の感想ページです。

1963年 Aquaman誌 #11で初登場。

2009年 Blackest Nightでヒーローたちの中心的メンバーとして活躍する。

2011年 DC世界の大規模リランチ。以後、New52という世界観で物語が語られるようになる。

2011年 "Aquaman"誌連載開始。メラも重要な人物として登場する。

2016年 DC世界の大規模リランチ。以後、New52以前の世界設定とNew52の世界設定を合わせたRebirthという世界観で物語が語られるようになる。

2016年 "Aquaman"誌連載開始。メラも重要な人物として登場する。このシリーズの中で娘のAndyが生まれる。

2018年 メラを主役にしたミニシリーズ Mera: Queen of Atlantisが連載される。


【何から読めばいいの?】

 メラはアクアマン誌に登場することが多く、彼女が主役として活動するコミックはあまりありません。

 そんな中、メラを主役にしたミニシリーズMera: Queen of Atlantis は文句なしにメラが主役、また初心者向けに説明も多く、読みやすいと思います。

 この作品は2016年に始まったAquaman誌のスピンオフなので、ここから2016年Aquaman誌 に入っていくのもおすすめです。

 

 邦訳が出版された作品では、「ブラッケスト・ナイト」 ではメラが活躍しているのですが、現在簡単に入手可能なものか不明です。

 

 また、映画「アクアマン」にもメラが登場しているようなので、日本語でメラに親しむなら映画から入った方がいいかもしれません。

 ここで紹介した以外にもメラが活躍する作品の感想を書くかもしれません。Meraのタグがついた記事 をお読みください。