2021年12月19日日曜日

キャラクター紹介:ホークガール(ケンドラ・ソーンダーズ)

  ケンドラ・ソーンダーズは古代エジプトの王子クフの恋人であった王女Chay-Araの魂を受け継ぐ存在であり、ヒーロー、ホークガールとして活動しています。「ホークガール」というヒーロー名はChay-Araの魂を受け継ぐものが名乗っていることが多く、ケンドラだけが名乗っているわけではないので注意が必要です。

 

 DCコミックス社の作品は、2011年に大規模な設定の更新があり、その後も5年に一度程度少しずつ設定が変わる時期があるので 

  • New52期以前 (2011年以前)
  • New52期 (2011-2016年頃)
  • Rebirth期 (2016年以降)
  • Infinite Frontier期 (2021年以降)

 ……という感じで、時期によって分類できます。New52期以前もいろいろ分類できるようなのですがそれは略。ケンドラはNew52期以前に初登場し、New52期はほぼ登場しませんでした。Rebirth期に再登場し、Infinite Frontier期にも引き続いて登場しています。



【本名】

Kendra Saunders (ケンドラ・ソーンダーズ)


【プロフィール】

(※この欄はNew52期以前のものを記載)

 両親を亡くし荒れた生活を送っていたケンドラ・ソーンダーズは、ある日自殺未遂を試みる。息を吹き返した彼女には大おばでありヒーローの一人、ホークガールとして活動していた Shiera Hallの魂(元をたどればChay-Araの魂)が流れ込み、新しいホークガールとなった。


【性格】

 New52期以前は突然ヒーローになってChay-Araの魂を持つことになったこともあり、情緒不安定な印象が強い。Rebirth期以降は自分に自信もあり、情緒も安定しているようである。

 

【スタイル】

 鷹の顔のマスクをかぶり、背中には大きな翼を背負っている(下図)。翼は取り外し可能。この図では剣だが、武器としてメイスを持っていることが多い。メイスは惑星サナガーのNth metal製。  

Justice League (2018-) #3 Variant Cover より、Hawkgirl (Artists: Jim Lee, Sandra Hope and Tomeu Morey, DC Comics).

 

 マスクを脱いだ時には黒のショートヘアで描かれることが多い(下図)。 

Sensational Wonder Woman (2021-) #2より、Hawkgirl (右). (Written by Stephanie Phillips, Pencils: eghan Hetrick, Inks: Meghan Hetrick, Colored by Marissa Louise. DC Comics)

【能力】

 空を飛ぶことができ、Nth metalのパワーを帯びたメイスを振るって戦う。

 

【魂を共有する人たち】

Chay-Ara:

古代エジプトの女王であり、王子クフの恋人。僧官Hath-Setに、惑星サナガーより飛来したNth metalのナイフで殺される。クフとChay-araは永遠に転生し続ける呪いを受け、クフはHawkmanに、Chay-araはHawkgirlに転生を繰り返すことになった。

Shiera Sanders:

New52期、ケンドラの直前にホークガールを務めていた。New52期以前ではSpeed Saundersのいとこであり、ケンドラの大おば。彼女の死後、魂がケンドラへと移動した。

Shayera Thal:

New52期以降に登場した惑星サナガーの女王。Hawkwomanとしても活動する。Rebirth期にはケンドラが登場したため、Chay-Araの魂を受け継ぐ者が二人同時に存在することになった。これは創成母神Perpetuaの陰謀によるものである。

他に、Celia Penbrook、CinnamonなどがChay-Araの転生した姿だそうである(※海外ファンサイト情報による)。


【家族・親戚関係】

(※この欄はNew52期以前のものをメインに記載。Rebirth期以降はまだケンドラの親戚などについてあまり語られていない。New52期以前の親戚関係については、JSAの感想も参照。 )

Speed Saunders:

New52期以前に登場していた、ケンドラの祖父。両親を失ったケンドラの面倒を見ていた。ケンドラにホークガールの魂が宿ったのを察し、彼女をヒーローへと導いた。

Shiera Sanders:

「魂を共有する人たち」の欄参照。

Carter Hall:

ホークマン。New52期以前ではShiera Sandersと結婚していたため、ケンドラの義理の大おじにあたる。後にホークガールとなったケンドラの恋人になった。

Hector Hall:

New52期以前、Dr. Fateとして戦っていた。Shiera SandersとCarter Hallの息子である。ケンドラと同じチームJSAで活躍していた。

Shayne J'onzz: 

Rebirth期に登場した、ケンドラとMartian Manhunterの息子。六次元世界と呼ばれる世界では彼が生まれている。


【恋人関係】

Carter Hall:

ホークマン。ホークガールの運命の相手であり、New52期以前はケンドラとも恋人関係にあった。

Roy Harper:

ヒーロー、アーセナルとして活躍している。New52期以前、ケンドラの恋人だったが後に破綻する。

J'onn J'onzz:

ヒーローMartian Manhunterとして活躍する。火星人の生き残りである。Rebirth期にはケンドラと恋人関係になった。


【主な登場作品】

 ケンドラの主な登場作品を簡単にまとめます。なお、各タイトルからリンクを張っている場合、リンク先はこのブログ内の感想ページです。

 

1999年 JSA Secret Files and Origins #1で初めて紹介される。

1999年 JSA誌連載開始。レギュラーメンバーとして活躍する。

2006年 Justice League of America誌連載開始。レギュラーメンバーとして活躍する。 

2006年 Hawkgirl誌連載開始。

2009年 イベントBlackest Nightで死亡する。

2011年 DC世界の大規模設定リブート。以後、New52という世界観で物語が語られるようになる。ケンドラはほぼ登場しない。

2016年 DC世界のリランチ。以後、New52以前の世界設定とNew52の世界設定を合わせたRebirthという世界観で物語が語られるようになる。

2017年 Dark Nights: Metalにケンドラ登場。 

2018年 Justice League誌に登場。レギュラーメンバーとして活躍するようになる。

2021年 DC世界のリランチ。以後、New52とRebirthの世界設定をおおむね継承したInfinite Frontierという世界観で物語が語られるようになる。

2021年 Justice League誌連載開始。レギュラーメンバーとして活躍する。


【何から読めばいいの?】

 ケンドラはジャスティス・リーグに所属していたり大型イベントに参加していたりすることが多いので、登場作品がそれなりに邦訳されています。

・ジャスティス・リーグ:新たなる正義 (ShoPro Books) 

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2018年から始まったジャスティス・リーグ誌です。ケンドラがレギュラーメンバーとして活躍しています。ケンドラの人となりも分かりやすいです。Vol.5 にあたる「破滅の凱歌」まで邦訳が出版されているようです。

・バットマン・メタル (ShoPro Books)

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Rebirth期にケンドラが初登場した作品の邦訳です。ケンドラがキーパーソンとなって活躍しますが、性格面などはあまり描かれていないかもしれません。

JSA

ケンドラの基本設定を抑えたいならこのシリーズです。とはいえ、Rebirth期以降にはあまり受け継がれていません。


 この記事からリンクを張っている記事以外にも、ケンドラの登場作品の感想を書いています。Hawkgirl (Kendra Saunders)のラベルがついている作品をご覧ください。