ザターナが登場しているということで"Gotham City Garage" Vol. 1-2を読みました。確かに登場はしています、していますがとてもチョイ役……ということで、この感想は「その他女性ヒーロー作品」に分類しています。ザターナの話として読むより、他のキャラクターたちのストーリーを楽しんだ方が楽しめます。
お話としてはBombshellsのような、他の作品とはかなり離れた独自設定を持つ作品です。ディストピアものです。
ゴッサム市はレックス・ルーサーに支配され、人々はルーサーを称える装置を埋め込まれ洗脳されて暮らしていたが、Kara Gordon(スーパーガール。この作品のKaraはGordon家の養女)がそこから逃げ出し、街の外のレジスタンスと協力して打倒ルーサーを狙うのだった――というのがあらすじです。
レジスタンスはBig Barda、Natasha Irons、Harley Quinnなど女性ヒーローで構成されています。
洗脳されている敵にバットマンやフラッシュがいますので、彼らと女性ヒーローが戦うという話の展開になります。あっさりとした話のようでいて、主要登場キャラクターの何人かは殺されます。お嫌いな人は気をつけましょう。
ただ、この話はこういうストーリーを描くことが目的と言うよりは
「バイクに乗った女性ヒーローをかっこよく描く」
ということが目的だったのではないかなという気がします。キャラクターをバイクに乗せるためにストーリーを考え出したという印象を受けます。とにかくレジスタンスのメンバーが皆バイク乗りです。なぜ。そしてファッションが割とパンクです。なぜ。
「とにかく、女性ヒーローがバイクに乗って戦う話が描きたいんだ!」
という製作者側の気持ちを感じることができる作品です。
【基本情報】
Writers: Jackson Lanzing, Collin Kelly
Artists: Aneke, Lynne Yoshii, Brian Ching, Various
Cover by: Dan Panosian
発行年 2018年
公式サイトはこちら (Vol. 1)。
以下、ネタバレを含む感想です。