2019年11月10日日曜日

Detective Comics #647-#649 感想: Spoiler初登場

※Detective Comics (1937-2011)の各話感想はこちらをご覧ください。

 Stephanie Brown(ステファニー・ブラウン、スポイラー)が初登場するDetective Comics #647-#649を読みました。
 ステファニーは犯罪者の父、Cluemasterによる犯罪を止めるため奔走します。
 
 
【基本情報】
Writer: Chuck Dixon
Penciller: Tom Lyle
Inker: Scott Hanna
Colorist: Adrienne Roy
Cover by: Matt Wagner
発行年 1992年

Amazonのページはこちら (#647)。購入及び数ページ分の試し読みができます。



 相も変わらず犯罪の絶えないゴッサム市。ゴッサム市警のゴードン本部長のもとには謎の手紙が届くようになる。手紙について相談されたバットマンは、それが何らかの犯罪を表しているものと考え捜査に乗り出すのだった――というのがあらすじです。
 
 ステファニーは父の犯罪計画を盗み聞き、それを止めるためにゴードン本部長あてに謎のメッセージを含んだパズルを送るという手に出ます。なぜそんな回りくどいことをしたのかは謎です。
 これはステファニーのあずかり知らぬことですが、この時期ゴードン本部長は政治のごたごたにも巻き込まれていて、さらに謎の手紙にも翻弄されることになっていて若干気の毒です。
 
 バットマンとロビン(この頃はティム・ドレイク)が事態の解決に乗り出し、その中でCluemasterの娘がマスクをつけてヒーローらしき活動をしていること、ゴッサム市警に謎のメッセージを送ったのも彼女であることをつきとめます。
 バットマンのことですから、Cluemasterとの対決にはステファニーを連れて行かないのですが、結局Spoilerのコスチュームを着てこっそり現場に行くステファニー。犯罪者の父に人生をめちゃくちゃにされたと思っているステファニーが父と対峙してどう行動するのか、というのが見どころになっています。