※このシリーズの各話感想は以下をご覧ください。
Teen TitansのBOOK1に引き続き、BOOK2を読みました。この巻ではBeast Boy (ビーストボーイ、ガーフィールド・ローガン)のエピソードが語られた後に、若手ヒーローチームTeen Titansが遠い未来に行ったり、近い未来に行って将来の自分たちと会ったりします。
【基本情報】
Writers: Various, Mark Waid, Ben Raab, Geoff Johns
Artists: Various, Ivan Reis, Mike McKone, Tom Grummett
Cover by: Andy Lanning, Phil Jimenez
発行年 2018年 (単行本の発行年。連載されていたのは2004年)
公式サイトはこちら。
前巻と比べると、この巻は各キャラクターの内面の描写が少ないかなと感じました。大きな事件に巻き込まれて右往左往していることが多いからか、各キャラクターの気持ちが描かれる場面が少なかったように思います。最初の方に収録されているビーストボーイにスポットライトを当てたエピソードでは彼のこれまでの経歴や様々な事件に接した時の気持ちが丁寧に描かれていたので、各キャラクターについてこういう話があるのだろう――と予想していたら大事件が起きてしまってそれどころではなくなってしまったという感じでした。
とはいえ、将来のTeen Titansチームメンバーの多くがヒーローではなくむしろ悪人になってしまっているといった描写は印象的でした。今後起きるCrisisが彼らを大きく変えてしまったらしいのですが、これはこの作品の少し後に描かれた"Infinite Crisis" (感想はこちら)のことかな? と思いました。
そんな中、印象的だったのがBette Kane(ベッテ・ケイン)でした。近年ではNew52期Batwoman誌でバットウーマン(ケイト・ケイン)と共に戦いHawkfireと名乗っていた彼女ですが、この時期はヒーロー、Flamebirdとして活躍していたようです。ケイト・ケインよりもヒーロー歴はだいぶ長いのですよね。
しかし、彼女の能力は残念ながらあまり評価されてはいない様子。
ヒーロー仲間のために頑張ってくれているのですが(留置場に入ったビーストボーイを助けるためおばさんからお金を借りてきたり! なお、このおばさんは初代バットウーマンであるキャシー・ケインのことかと思われます)、君はヒーローをやめた方がいいと諭される始末。
なるほど、ケイト・ケインと絡んでいるときにベッテ・ケインがやたら格下として扱われていたのはそもそもこういうキャラクターだったからか……と納得できる描写ではありました。頑張っているのは間違いないので、いつか彼女の夢がかなってほしいものだと思います。