Wonder Girl (ワンダーガール、キャシー・サンズマーク)が若手ヒーローチームTeen Titansに入っている場合、大体メンバーの中にTim Drake (ティム・ドレイク)がいて彼がリーダーになっています。ティムがチームを離れていた間、キャシーがリーダーを務めていた時期もあると知ったのでキャシーが初めてリーダーになった頃のエピソードを読んでみました。
Inker: Ruy Jose, Julio Ferreira, Raúl Fernández, Rob Hunter
Letterer: DC Lettering
Colorist: Ruy Jose, Eddy Barrows, Rod Reis, Jonathan Smith
Cover Color by: Rod Reis
発行年 2008年
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ティムがチームを離れる背景には、この当時描かれたBatman (バットマン、ブルース・ウェイン)の死があるようです。バットマンがいなくなったことで、ティムはゴッサム市での活動をメインにするためチームを離れる決断をしたのでした。
どうもこの頃、Teen Titansは他にも様々な事情でメンバーが減っていたらしく、残されたワンダーガール、Blue Beetle (ブルービートル、ハイメ・レイエス)、Red Devil (レッドデビル、エディー・ブルームバーグ)の三人が新しいティーンエイジャーのヒーローをリクルートするために奮闘するのでした――というお話になっています。
一方でDark Side Clubによる事件も進行しています。これはどうも、謎のクラブがティーンエイジャーのヒーローを誘拐し洗脳したうえで互いに戦わせているという事件のようです。……どう考えてもTeen Titansの人手不足よりこちらの方が大事件ですが、クラブの場所が分からないということでとりあえず放置されています。いいのでしょうかこの決断。Teen Titansが殴り込んでいって解決するという展開にならなかったのが残念です。
エピソードを通して印象的だったのはレッドデビルの姿でした。敵との戦いの中で力を失ってしまった彼は、キャシーとハイメからチームに残るよう望まれても今一つ自信が持てないでいます。もう一人のヒーローに勇気づけられてチームに残ることにするのですが、彼がチームでどんな役割を果たすのかがこの後の見どころになっていくのかなという気がします。
さて、肝心のキャシーのリーダーぶりですが。
まだ未熟、というのが正直なところでしょうか。予想外の展開になるとメンバーを怒鳴ってしまうようなところがあります。
とはいえ、冒頭でSupergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)に謝っていたりと――この二人は友達だったはずですが喧嘩していたようです――悪いことをしたと感じたらすぐ謝れるのが美点だと思いますので成長はしていけそうです。