2020年5月31日日曜日

Supergirl (2005-2011) Vol. 2: Breaking the Chain 感想

※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

 2005年からのスーパーガール誌、オムニバス版の第2巻を読んでみました。Supergirl (スーパーガール、Kara Zor-El)の自分探しの旅は続きます。
 
【基本情報】
Writers: Kelley Puckett, Tony Bedard, Mark Sable, Joe Kelly
Artists: Joe Benitez, Various, Drew Johnson, Renato Guedes, Alé Garza, Ian Churchill
Cover by: Richard Friend, Alé Garza
発行年 2016年 (連載されていたのは2005年ごろ)

公式サイトはこちら。



 Vol. 1で居場所を見つけようとするも上手くいかず、一応地球のヒーローたちに友人らしきものはできたスーパーガールですが、この巻では
・突然現れたPower Boy(パワーボーイ)と恋に落ちる
・地球に送り出された時の父に命じられた、スーパーマンを殺せという言葉に葛藤する
・イベントAmazons Attack!(感想はこちら)の際に、大統領を思った通りに助けられなかったことに後悔する

 といったエピソードが描かれています。
 
 1巻に引き続きこの巻でも「自分の居場所がない……」と感じているスーパーガールですが、とにかくWonder Girl(ワンダーガール、カサンドラ・サンズマーク)とは友人関係が続いているらしく二人でいる場面は安心して読むことができました。同世代の女の子同士だからでしょうか、恋の話にも花が咲いています。
 
 そんな中、ずっと微妙な関係が続いていたスーパーマンとの間にも発展がみられます。元々スーパーマンの過保護さから逃げ回っていたように見えていたスーパーガールですが、実は地球に向かう時に父から「スーパーマンを殺せ」と言われていたことが発覚。なんでも、スーパーマンを追いかけて災厄が向かっていくのでスーパーマンを殺さないと地球にも災厄が訪れるそうです。
 
 スーパーガールはどう行動するのか、というのが見どころになっているエピソードですが、この辺り幻覚も絡んでいて何が本当に起きていることなのかがちょっと分かりづらいです。
 いずれにせよ、スーパーガールの周りの人間関係が安定して、やっとそれほど心配しなくても読めるようになってきました。
 3巻以降、どんな展開になっているのか期待したいです。