※このシリーズの各話感想は以下をご覧ください。
Teen Titansは主に10代の若手ヒーローたちからなるチームですが、この頃はRobinとして活動していたTim Drake(ティム・ドレイク)、またRavenやCyborg他多数がそのメンバーとして活躍していたようです。
【基本情報】
Writer: Geoff Johns, Adam Beechen
Penciller: Tony S. Daniel, Al Barrionuevo
Inker: Jonathan Glapion, Edwin Rosell, BIT
Colorist: Richard Horie, Tanya Horie, Hi-Fi, Jonathan Glapion, Marta Martinez
Cover by: Tony S. Daniel
Cover Color by: Richard Horie, Tanya Horie, Moose Baumann
発行年 2007年
公式サイトはこちら (#43)。
Teen TitansがヴィランであるDeathstrokeの娘と息子を受け入れてからしばらくのこと、様々な事件や敵がTeen Titansのメンバーを襲うようになる。敵の中にはバットファミリーを裏切ったCassandra Cainの姿もあった。Teen Titansは事件に対応しようと奮闘するのだったが――というのがあらすじです。
前回感想を書いたRobin (1993-2009) #150-#151は、ティム・ドレイクとカサンドラの関係に絞って描かれていたのに対し、今回は十数人のキャラクターの動きが描かれます。結果として、カサンドラ周りのエピソードはさらっと描かれています。むしろ、この人数が動き回る中で良くこれだけのコマ数を確保してくれたという気分で読みました。
どうもこの頃、カサンドラに限らず色々な若手ヒーローに様々な事件が起きていたようで、この4冊を通して読むと一番大変そうだったのはWonder Girl(ワンダーガール、キャシー・サンズマーク)でした。仲が良かったSuperboy(スーパーボーイ、コナー・ケント)がこの少し前に死んだらしく辛い状況にある模様です。
カサンドラの裏切りに関しては洗脳によるものとはっきりし、ティムの機転で洗脳が解けます。そしてあっさりと、「私を洗脳した奴を殺す」となる割切りのいいカサンドラ。もう少しぐだぐたと悩んでほしかった気がしますが、何しろ登場人物が多いので仕方がないように思います。
この話ではDeathstrokeによりTeen Titansのチームがかなり追い詰められるのですが、そこから逆襲を始める展開が熱いです。
"Titans Together!"という決めセリフはピンチから逆転に至るときに発せられてこそ格好いいのだなと思いました。