2020年5月26日火曜日

Teen Titans (2011-2014) Vol. 4: Light And Dark 感想

※このシリーズの各巻感想は以下をご覧ください。


 New52期に連載されていたTeen Titans誌を1巻、2巻と読んで本来なら3巻を読むはずですが、イベントDeath of The Familyに関する話らしく、たぶん怖いので3巻を飛ばして4巻を読んでみました。
 
【基本情報】
Writer: Scott Lobdell
Artists: Robson Rocha, Patrick Zircher, Eddy Barrows, Various
Cover by: Eddy Barrows, Eber Ferreira
発行年 2014年

公式サイトはこちら。


 お話としては、
・Death of the Familyののちにチームに帰還したRed Robin(レッドロビン、ティム・ドレイク)がチームを率いてSuicide Squadと戦う
・地球に現れた悪魔Trigon(トライゴン)を倒すため、メンバーにRaven(レイブン)とBeast Boy(ビーストボーイ)を加えて戦う

 という大きく2つのエピソードが収録されています。ただし、最初のSuicide Squadの方は別の雑誌との共通イベントだったのか、このTeen Titans誌だけではストーリーが良く分からないことになっています。この本だけですと、ティム・ドレイクがひたすら自分勝手に見えてしまいます。Death of the FamilyでJokerの影響を受けたからではないか、と解釈してあげるチームメンバーは優しいですね。
 
 そして、Trigonとの戦いですが。レイブン、ビーストボーイを仲間に加えることでNew52期以前のチームに似てきました。ただ、レイブンの存在がチームに不穏な気配を巻き起こしたり、チームの良心であるBunker(Miguel Barragan)が恋人と一緒に暮らすためにチームをやめてしまったり、Kid Flash(バート・アレン)が実は何かの罪を犯していたらしい? ということが明らかになるなど、いろいろと不安定なまま話は最終巻へと突入していきます。
 
 このNew52期のTeen Titansですが、New52期以前のチームと比べてメンバー同士の親友感、信頼感みたいなのはあまりないな――というのが正直な感想です。Red Robin(ティム・ドレイク)はどうもいまだにチームメンバーに本名を明かしていないようなのですが、もうちょっとメンバーを信頼してやれよう、と思うのでした。