Future StateはRebirth期とInfinite Frontier期の間に連載された「起こり得ない未来を描く」イベントです。
Infinite Frontier期が始まった頃のコミックは、Future Stateに描かれた未来にいかにつながるのか、はたまたその未来を回避するのか――と読者の興味をそそりました。
Future StateはRebirth期とInfinite Frontier期の間に連載された「起こり得ない未来を描く」イベントです。
Infinite Frontier期が始まった頃のコミックは、Future Stateに描かれた未来にいかにつながるのか、はたまたその未来を回避するのか――と読者の興味をそそりました。
※このシリーズの各話感想はこちらをご覧ください。
2021年1月~2月、DCコミックス社は"Future State"というタイトルのコミックを多数出版しました。Future Stateという名前の通り、DCコミックス社のヒーローたち起き得る未来を描いています。どうも3月から始まるInfinite Frontierという時期のヒーローたちが、悪くするとFuture Stateのような未来にたどり着いてしまうというコンセプトらしいです。
Infinite Frontierと呼ばれる時期になったときにどういう物語が描かれるのか現状では分からないので、Future Stateで描かれている世界が良いものなのか悪いものなのかも良く分からないのですが、とにかくお祭りみたいなものだということで、Future Stateの中でも気になったシリーズをピックアップして読んでみました。
今回の感想を書くのは、Supergirl (スーパーガール、カーラ・ゾー・エル)が成長しSuperwoman (スーパーウーマン)となった時期を描いたFuture State (2021-) : Kara Zor-El, Superwomanです。
公式サイトはこちら。
ドナ・トロイはTeen TitansやTitansなどの若手チームで活躍するヒーローの一人です。登場初期はWonder Girl (ワンダーガール)と名乗っていた時期もありました。おおむねWonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)と縁の深いヒーローの一人です。
他のヒーローたちと比較して、とにかくオリジン(ヒーローの出生や、ヒーローになったきっかけの設定)がたくさんあるというのが特徴です。
DCコミックス社の作品は、2011年と2016年に大規模な設定の更新があったために
に大きく分かれます。またここでは略しますが、New52期以前も大規模な事件により設定が変わったことがあるようです。
こうした、DCコミックス界全体を揺るがす大事件によりオリジンが変わることはよくあることですが、ドナの場合こうした大事件とは関わりのないところでもオリジンの変更が起きています。以下でオリジンについても簡単にまとめますが、実際にドナ・トロイが登場するコミックを読む場合には「この作品はどんなオリジンの時期だったかな?」とは深く考えず、「ワンダーウーマンと関係の深いヒーローだよね」というくらいのスタンスで読み始めるのをおすすめします。コミックが書かれた当時のオリジンが物語に深く関わってくる場合、作中でそれなりに説明があるはずです。
先日感想を書いたThe New Titans (1984-1996) #50-#54 (感想はこちら)はDonna Troy (ドナ・トロイ)の生まれにスポットライトを当てていました。そして続く#55は表紙の通り自分の過去を知ったドナが新しいヒーローとして華々しい第一歩を歩む話……と思いきや、印象に残るのはかつてBatman (バットマン、ブルース・ウェイン)の相棒RobinだったDick Grayson (ディック・グレイソン)、それにディックの後を継いでロビンになったJason Todd (ジェイソン・トッド)でした。
筆者はComixologyで購入したのですが、Amazonに見当たりません。
こちらが表紙です。これを見たら誰でも、ニューヒーローTroiaがメインのお話だと思いますよねえ。
※このシリーズの各話感想はこちらをご覧ください。
Donna Troy (ドナ・トロイ)といえば、「オリジンが曖昧」です。登場し始めた最初の頃は「Wonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)が火事になったアパートから女の子の赤ちゃんを助け出したが名前も両親も分からず、アマゾン族の女王ヒッポリタに預けて育ててもらうことにした。その女の子、ドナ・トロイが成長し、ヒーローWonder Girl (ワンダーガール)として活動するようになった」というものでした。
ファンサイトの情報によると、Crisis on Infinite Earths (感想はこちら)の結果起きたダイアナの設定変更に対応する形でドナ・トロイの設定も変更することになったらしいです。第二の設定が語られているのがこちらの一連のエピソードになります。
Amazonのページはこちら (#51)。購入及び数ページ分の試し読みができます。
Rebirth期Green Arrowの最終巻にあたるVol. 8を読みました。筆者はこのシリーズを、Black Canary (ブラックキャナリー、ダイナ・ランス)の活躍を読むために読んでいたのですが、この巻ではあまり登場しません――と思っていたら、終盤で意外な形での活躍を見せました。
※このシリーズの各話感想はこちらをご覧ください。
2021年1月から連載されているTruce & Justice #1-#3を読みました。様々なヒーローの活躍を、2-3話程度の短編で取り上げていくシリーズになるようです。最初のエピソードはVixen (ビクセン、マリ・マッケイブ)が主人公でした。
Amazonのページはこちら (#1)。購入及び数ページ分の試し読みができます。
表紙はこんな感じです。動物の力を使って戦うVixenのエネルギーを感じる表紙だと思います。