登場したのはヘレナ・ウェインのほうが早いのですが、Birds of Prey等で活躍しているのはヘレナ・ベルティネリの方です。
なお、2011年-2016年のNew52期のHuntress誌は、ヘレナ・ウェインの活躍を描く物語です。
【本名】
Helena Bertinelli (ヘレナ・ベルティネリ)【職業】
教師【プロフィール】
ゴッサム市を仕切っていたイタリア系マフィアの一家に生まれる。子供のころ、他のマフィアにより家族が殺される。ヘレナ・ベルティネリは親族に育てられるが、復讐を誓いハントレスとなった。家族の仇に復讐し、さらにゴッサム市の人々を守るために活動している。たまに、ヒーローとして倫理的に問題のありそうな行動をとることもある。Batman: No Man's Landではバットガールとしても活動したが、短期間に終わった。当初はバットファミリーから警戒されていたが、その後はファミリーの一員としても活動している。また、女性ヒーローのチームBirds of Preyの主要メンバーを務めている場合が多い。
【性格】
一般市民を守ることに情熱を燃やす。元々の家柄の関係で、マフィアの行動パターンには詳しい。敬虔なクリスチャンでもある。事態の収拾をはかるためにやや倫理観にかける方法をとることがある。
【スタイル】
紫色をベースカラーにしたスーツを身にまとっている(下図)。愛用の武器はクロスボウ。Batgirl and the Birds of Prey (2016-) #4より、ハントレス。 (Cover by: Yanick Paquette, Writers: Shawna Benson, Julie Benson, Artist: Roge Antonio, DC Comics) |
【家族】
Frank Bertinelli:
ヘレナの父。ヘレナが子供のころ殺害される。Maria Bertinelli:
ヘレナの母。ヘレナの家族が殺害されたのは母に遠因があるとする作品も多い。Pino Bertinelli:
ヘレナの兄弟。ヘレナが子供のころ殺害される。【恋人】
Dick Grayson:
ナイトウィング。ヘレナとは互いに憎からず思っている関係。ディックはバーバラ・ゴードンとも恋人のような関係であるため、三角関係として描写されることも多々ある。【友人】
Dinah Lance:
ブラックキャナリー。女性ヒーローのチーム、Birds of Preyの一員として共に戦う。Barbara Gordon:
バットガールであり、オラクルとして活躍している時期もあった。女性ヒーローのチーム、Birds of Preyの一員として共に戦う。ディック・グレイソンを挟む三角関係もしばしば描写されたが、近年そのような描写は少ない。Vic Sage:
探偵クエスチョン。警察とバットファミリーに追われるハントレスを助け、生き方を教えた。Renee Montoya:
ゴッサム市警刑事。Vic Sageの後継者として探偵クエスチョンとなっていた時期があり、ハントレスとしばしば共闘しているうちに友人となった。【主な登場作品】
ヘレナの主な登場作品を簡単にまとめます。なお、各タイトルからリンクを張っている場合、リンク先はこのブログ内の感想ページです。1989年 "The Huntress"誌で初登場。
様々な作品で活躍するが、バットファミリーからは警戒されている。
1999-2000年 "Batman: No man's land"ゴッサム市が地震により多大な被害を受ける。米国政府に見捨てられたゴッサム市に残り、一般住民の安全の確保に努める。バットファミリーと様々な交流が生まれる。
2004年 "Birds of Prey"誌 #56からのエピソードにおいて、Birds of Preyのメンバーとなる。以降のBirds of Preyシリーズにおいてもハントレスは中心的なメンバーとなっていることが多い。
2011年 DC世界の大規模リランチ。以後、New52という世界観で物語が語られるようになる。
2014年 "Grayson"誌に登場。ディック・グレイソンと共にスパイとして活躍する。
2016年 DC世界の大規模リランチ。以後、New52以前の世界設定とNew52の世界設定を合わせたRebirthという世界観で物語が語られるようになる。
2016年 "Batgirl and the Birds of Prey"誌刊行。主要メンバーとして活躍する。
ここには載せなかった作品でハントレスが主役のミニシリーズもいくつかあります。"Batman: Cry for Blood"など。また、他のヒーローが主役の作品にハントレスがサブキャラクターとして登場するものは沢山あります。
【何から読めばいいの?】
・邦訳で読んでみたい方は"ハーレイ・クイン&バーズ・オブ・プレイ"(公式サイトはこちら)。
ハントレスが活躍する作品も収録されています。また、邦訳ではありませんが、
"Batgirl and the Birds of Prey"は作風が明るく、初めて読む人向けにキャラクターの説明もしているので読みやすいかと思います。
・とにかくハントレスが主役の作品を読みたい人はこちら。
"Batman/Huntress: Cry for Blood": ハントレスの過去と、探偵クエスチョンによる救いを描いています。"Batman: No man's land": 数多くのキャラクターが登場する長大なシリーズです。ハントレスのことばかりを描いているわけではありませんが、彼女が主役になるエピソードでは最高に格好良く描かれています。
・チームの中でのハントレスの活躍を読みたい人はこちら。
"Birds of Prey" (1999-2009): ハントレスが登場するのは#56からです。"Birds of Prey" (2010-2011): 全15話のシリーズです。ハントレスは主要メンバーとして活躍します。
"Batgirl and the Birds of Prey": ハントレスは主要メンバーとして活躍します。
New52期に連載された"Birds of Prey" (2011-2014)にはハントレスが登場しません。気を付けましょう。
・ナイトウィング(ディック・グレイソン)との関係が読みたいという人はこちら。
ナイトウィングはハントレスが主要な人物として登場する作品には大抵どこかしらで現れる確率が高いので、あえて「読もう」と思わなくてもハントレスとナイトウィングの話は自然に読むことになると思います。それでも、あえてという場合には。"Nightwing/Huntress": タイトル通り、二人の関係を正面から描いています。
"Grayson": ヘレナとディックがスパイとして活躍する物語。ヒーローではない二人の活動が見られます。
"Nightwing" (2016-)などディックを主役とする話にもハントレスが登場するエピソードがあるようです。
この記事からリンクを張っている記事以外にも、ハントレスの登場作品の感想を書いています。Huntress(Helena Bertinelli)のラベルがついている作品をご覧ください。