2022年3月26日土曜日

キャラクター紹介:ビクセン (マリ・マッケイブ)

  ビクセンはアフリカのZambesi出身のヒーローで、アメリカに来てモデルとして活躍する傍らヒーローとしても活動しています。動物の力を使って戦うヒーローです。

 

 DCコミックス社の作品は、2011年に大規模な、2016年と2021年頃に中規模な設定の更新があったために

  •  New52期以前 (2011年以前)
  •  New52期 (2011-2016年頃)
  •  Rebirth期 (2016-2021年頃)
  •  Infinite Frontier期 (2021年頃-)

 に大きく分かれます。New52期以前もいろいろ分類できるようなのですがそれは略。ビクセンはどの時期も大きな設定変更はありません。


【本名】

Mari McCabe (マリ・マッケイブ)

ミドルネームはJiwe.

【プロフィール】

 アフリカのZambesi国に生まれる。母は一族に伝わるTantu Totemの所有者で、いずれマリにTantu Totemを渡す予定だった。しかし母は殺され、Tantu Totemは父の手からマリにわたる。Tantu Totemを狙う者に父も殺されたことからマリは孤児になり、アメリカに渡る。成人してからはスーパーモデルとなり、その資金で動物を助ける活動などさまざまな事業を行っている。

【スタイル】

 黄色ベースのコスチュームを着ていることが多い。Tantu Totemはネックレスのようにして首に下げている(下図)。

 

Justice League of America: Vixen Rebirth (2017) #1より、Vixen. (Written by: Jody Houser, Steve Orlando, Art by: Jamal Campbell, Cover by: Joe Prado, Ivan Reis, DC Comics)

【能力】

 Tantu Totemを通じて動物の命を司るRedと繋がり、様々な動物の力を使って戦うことができる。作品によっては、力を発揮する際にTantu Totemは絶対に必要なものではないという設定になっていることもある。

【性格】

 正義感が強く、ヒーロー歴も長いことからチームのリーダー的存在になる場合もある。


【家族関係】

Jeanne-Mari Jiwe, Richard Jiwe:

マリの両親。Tantu Totemを狙われ、殺される。父はクリスチャンである。


【恋人、友人関係】

Justice League of Americaなど、同じチームで活動したメンバーとは大体友人である。恋愛関係のゴシップが流されることもある。

Bronze Tiger (ブロンズ・タイガー、ベン・ターナー)

 かつてはヒーローとして活動していたが、League of Assassinsに捕まり洗脳される。洗脳を脱するが自分に自信が持てなくなり、アマンダ・ウォラー率いる決死部隊Suicide Squadに加入。後に加入したビクセンと行動を共にすることが多くなる。お互い思いを抱いていたが、ターナーが心を開くことができず別れる。

 

【主な登場作品】

 ビクセンが登場する作品から、筆者が読んだ中で主な登場作品を簡単にまとめます。なお、各タイトルからリンクを張っている場合、リンク先はこのブログ内の感想ページです。


1981年 Acition Comics #521で初登場。 

1984年 Justice League of America #233でヒーローチームJustice League of Americaに加入。後にチームが解散する。

1988年 Suicide Squad #11でSuicide Squadに加入。→Suicide Squad Vol. 2に収録

1991年 Suicide Squad #58でSuicide Squadを離れる。→Suicide Squad Vol. 7に収録

以後もヒーロー活動を続ける。

2006年 "Justice League of America"誌連載開始。新たに結成されたJustice League of Americaの創設メンバーとなる。

2008年 ミニシリーズ Vixen: Return of the Lionが連載される。

2011年 DC世界の大規模リランチ。以後、New52という世界観で物語が語られるようになる。

2011年 "Justice League International"誌連載開始。創設メンバーとなる。

2016年 DC世界の中規模リランチ。以後、New52以前の世界設定とNew52の世界設定を合わせたRebirthという世界観で物語が語られるようになる。

2017年 "Justice League of America"誌連載開始。創設メンバーとなる。

【何から読めばいいの?】

 ビクセンが主役級の活躍をする作品については、邦訳されているものはないような気がします。

 日本語でビクセンの活躍を見たい人には、アニメ作品の"Vixen"がおすすめです。ただし、ビクセンの職業やアメリカでの養父といった設定はアニメオリジナルになっています。

 原書のコミックを読む場合、 

 チームの中でのビクセンを読むには: Justice League of America (2017-2018) 

 ビクセンが主役のシリーズを読むには: Vixen: Return of the Lion 

 

 がおすすめです。

 

 

  この記事からリンクを張っている記事以外にも、ビクセンの登場作品の感想を書いています。Vixenのラベルがついている作品をご覧ください。