2021年5月12日水曜日

Action Comics (1938-2011) #521 感想

※このシリーズの各話感想はこちらをご覧ください。

 Superman (スーパーマン、クラーク・ケント)の活躍を描くAction Comicsの#521を読みました。動物の力を使って戦うヒーロー、Vixen (ビクセン、マリ・マッケイブ)の初登場エピソードです。 

【基本情報】
Writers: Gerry Conway, Bob Rozakis
Pencils: Alex Saviuk, Curt Swan
Inks: Frank Chiaramonte, Vince Colletta
Colored by: Gene D'Angelo, Jerry Serpe
Cover by: Ross Andru, Dick Giordano
発行年 1981年

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 初登場時のVixenのコスチュームがこちらです。現在とは違い、狐の仮面をつけていたんですね。


 スーパーマンが悲鳴を聞きつけて駆け付けた先には、毛皮を奪われたと憤る男がいた。スーパーマンは毛皮泥棒を追うが、相手が謎のパワーを発揮し取り逃がしてしまう。クラーク・ケントに戻ったスーパーマンは、インドに毛皮の密猟についての取材に行くことを命じられるのだったが……というのがあらすじです。

 

 ビクセンはまだヒーロー名が固まっていなかったのか、最初はLady Foxという名前で登場しますが、最終的には自分のヒーロー名を"Vixen"と決めます。Vixenもメスの狐という意味だそうなので、意味合いとしては一緒ですね。

 モデル兼実業家であったり、Tantu Totemのパワーで動物の力を使えるようになったりと、現在につながる大体の設定は初登場時にすでに決まっていたようです。

 毛皮の違法取引を告発するためスーパーヒーローとしての力とアメリカのメディアを動かす実業家としての力を使い鮮やかに目的を達成して去っていったという印象でした。誤算はスーパーマンが絡んできたことだけですね。