Vixen (ビクセン、マリ・マッケイブ)を主役にした全5話のミニシリーズ、Vixen: Return of the Lionを読みました。
Black Canary (ブラックキャナリー、ダイナ・ランス)が議長だったころのJustice League of America (JLA)誌のスピンオフ的なお話になっています。JLA誌で描かれた、「動物の力を使って戦う能力のはずがいつの間にか能力が変化していた (後に元に戻る)」というエピソード (感想はこちら)も踏まえています。
Written by: Gwendolyn Wilson
Colorist: Santiago Arcas
Painted cover by: Joshua Middleton
Inker: CAFU, BIT
Letterer: DC Lettering
Penciller: CAFU
発行年 2008年
公式サイトはこちら (#1)。
ビクセンの母を殺した相手。ビクセンはすでにその犯人を捕まえたつもりだったが、まだ犯人の一味が生きていることを知る。彼らはIntergangという国際的犯罪者集団に関与していた。一人故郷のZambesi国に帰り、故郷の村で犯人と対峙したビクセンは彼と戦うのだが、敗北するのだった。ビクセンは生き延びるためにサバンナをさまようのだったが――というのがあらすじです。
JLAのメンバーたちも登場するのですが、基本的に活躍しているのはビクセンです。JLA誌で描かれていた、「いつの間にか自分の能力が変わってしまっていた」というエピソードを引きずり自分に自信が持てないでいるビクセン。アナンシ神の仕業だったのでそんなにくよくよすることはないのでは、と思うのですが、そういうわけにはいかないらしいです。最初の敗北もその辺が影響しているようです。
さて、サバンナをさまよっているうちにあれこれあってビクセンは癒されていくわけですが、もともと彼女の力は一族に伝わる力がもとになっているわけで、アフリカの大地にいてこそビクセンはより直感的に自分の力を感じ取り、操ることができるのかなと思いました。
DCコミックス世界では動物の力を司るRedのパワーを借りてビクセンは能力を発揮するわけですが、能力発揮のために必要と思われていたTantu Totemですらパワーアップしたビクセンには必要がないという展開に。
普段はアメリカで暮らしているビクセンですが、やはり彼女のホームグラウンドはZambesiなのだなと思えるエピソードでした。