現在楽しく読んでいるJustice League of Americaですが、メンバーの一部を描いた短編があるようなのでKiller Frostのエピソードを読んでみました。
Written by: Jody Houser, Steve Orlando
Cover by: Joe Prado, Ivan Reis
発行年 2017年
公式サイトはこちら。
このエピソードで描かれているのは、Justice League of Suicide Squad(感想はこちら)の後、アメリカ政府の闇の高官であるアマンダ・ウォラーの支配を逃れJustice League of Americaに入ることになったKiller Frost(キラーフロスト、ケイトリン・スノー)の姿です。すぐにでもバットマンのもとへ行くはずだった彼女ですが、書類の紛失によりアマンダ・ウォラーの支配下でさらに数日過ごすことになるのでした――というのがあらすじです。
書類の紛失はもちろんアマンダ・ウォラーの悪意であり、ケイトリンがこの数日の間に人を殺すように仕向けて彼女を手元に置き続けよう――という作戦になっています。
アマンダ・ウォラーがケイトリンに執着するのは、彼女の性質が悪であると信じているからということが大きいようですね。
ケイトリンが氷を出したり人を凍らせたりする能力を得るに至った経緯も語られます。不幸な事故だったようです。その事故のせいで、彼女はスーパーパワーを得た一方、他人の熱を奪わないと生きていけない体質になります。熱を奪われた人は死んでしまうようです。
Jusitice League of America本編で、彼女とRyan Choiが探している「治療法」とはこの体質の治療法のことでしょうね。
物語はJustice League of Americaへと繋がっていくのですが、
・Justice Legue of Americaにいる間、人の熱を奪わなくても大丈夫なの?
・いろいろな人からちょっとずつ熱をもらって行けば殺さなくても済むんじゃないの?
・奪うのは人の熱じゃないとだめなの? たとえばストーブを抱いてみるとか……
といった疑問は残ります。この辺は何か別のエピソードで明らかにされているのかもしれません。
あの手この手で繰り出されるアマンダ・ウォラーの嫌がらせとそれを乗り越えようとするケイトリンの姿が見どころの一冊でした。