※この本に収録されているArtemis: Wantedの感想はこちらをご覧ください。
Wonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)とアマゾン族を中心にしたイベントTrial of the Amazonsの関連作品を収録したTales of the Amazonsですが、その1で取り上げたArtemis: Wanted以外の作品も面白かったのでこちらの記事ではそれ以外の作品についての感想を書きたいと思います。
※この本に収録されているArtemis: Wantedの感想はこちらをご覧ください。
Wonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)とアマゾン族を中心にしたイベントTrial of the Amazonsの関連作品を収録したTales of the Amazonsですが、その1で取り上げたArtemis: Wanted以外の作品も面白かったのでこちらの記事ではそれ以外の作品についての感想を書きたいと思います。
Trial of the Amazons (感想はこちら)の前日譚や後日譚など関連のエピソードをまとめたTales of the Amazonsを読みました。5つの作品が収録されているのですが、どれも面白い! という感想です。5つの作品は、
というものになっています。この記事はArtemis: Wantedの感想です。他の4作品については、もう一つの記事に書いています。なお、Artemis: Wantedについてしっかりネタバレしていますので未読の方はご注意ください。
公式サイトはこちら。
TALES OF THE AMAZONS
The world of the Amazons is growing! Thanks to the recent discovery of a mysterious third tribe, the Esquecida, the warrior women of the DC Universe and their stories have only just begun. You won't want to miss this enthralling collection that features tales ranging from the deserts of Egypt all the way to the top of Mount Olympus!
Trial of the Amazonsは
の3誌にまたがって連載されたWonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)とアマゾン族たちを中心にした一大イベントです。
ワンダーウーマンとアマゾン族中心のイベントといえば、筆者がぱっと思いつくのはAmazons Attack! (感想はこちら)ですが、DCコミックスの歴史でもアマゾン族を中心にしたイベントはあまりないようです。
Amazons Attack! が直近のアマゾン族イベントだったかどうかは分からないのですが、少なくとも2011年以降はこうしたイベントはなかったように思います。そもそも2011年の時点でアマゾン族のキャラクターがかなり登場しなくなっていたように思いますし。2016~2021年のRebirth期の終盤で、さまざまなアマゾン族たちがコミックに再登場するようになってきたので、ようやくアマゾン族をメインにしたイベントが描けるようになったということかもしれません。
というわけで、アマゾン族ファンである筆者としては期待の高かったこのイベントを読んでみました。
DCコミックス社としても気合が入っているらしく、こんな動画が公開されています。
筆者は一話ずつばらばらに本イベント関係のエピソードを読みました。その場合は、
という順番で読むことになります。現在はこれらのエピソードをまとめた単行本も出版されています(アマゾンのリンクはこちら)ので、単行本の方が読みやすいと思います。
Infinite Frontier期が始まった2021年は、Wonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)は死後の世界を冒険していて不在、ダイアナの母でありアマゾン族の女王であるヒッポリタはダイアナの代わりに人間界でジャスティス・リーグに参加するためセミッシラ島を離れるという状況でした。
そのため、セミッシラ島のアマゾン族の女王に選ばれたのがNubia (ヌビア)です。
彼女がセミッシラ島の女王として様々な異変に対処する姿を描いたのがこのNubia & the Amazonsというミニシリーズになります。
筆者は1話ずつ購入して読みましたが、すでに単行本が出ているので今からならそちらを買う方が良いと思います。なお全6話ですが、第6話はイベント"Trial of the Amazons"の中のエピソードですので1話から始まったストーリーは5話で大体決着がつきます。
公式サイトはこちら(※単行本の方です)
NUBIA & THE AMAZONS
Nubia has been crowned queen of Themyscira, but the new title also brings challenges. With the unexpected arrival of new Amazons, our hero is forced to reckon with her past and forge a new path forward for her sisters.
最近、DCコミックスの世界は5年に1回ほどの割合で世界観の設定変更を行っています。2016年から始まったのがRebirth期、Rebirth期の設定を踏襲しつつ2021年から始まったのがInfinite Frontier期です。
今回読んだWonder Woman (2016-) Vol 1: AfterworldsはInfinite Frontier期 Wonder Woman誌の第一巻ということになります。
Rebirth期の終わりに描かれたDark Nights: Death Metal (感想はこちら)では、世界を消滅から救うためにWonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)が戦う姿が描かれました。その結果として世界は救われましたがダイアナは姿を消し、死んだと思われました。
実際にはダイアナはいわゆる「死」を迎えたわけではなく、死後の世界でもまた頑張っていたのでした――というのがこの巻で物語られているお話になります。
公式サイトはこちら。
WONDER WOMAN VOL. 1: AFTERWORLDS
After her heroic sacrifice in Death Metal, Wonder Woman is swept away to the Sphere of the Gods. But when Diana lands in Asgard instead of Olympus where she belongs, an unexpected odyssey begins. Along the way she'll meet old foes, new allies, and a deadly enemy that threatens to wipe her from existence forever!
Dark Nights: Death Metal は2016年から始まったRebirth期のラストを飾り、Infinite Frontier期への橋渡しをした作品です。本編のほかにたくさんの関連誌 (Tie-in)が出版されました。
2016年から始まったRebirth期は、2011年から始まったNew52期に生まれた様々な独自設定を残しつつもNew52期以前の設定・登場キャラクターを復活させてDCコミックスの世界を大変面白くしてくれたと思います。
そんなRebirth期も2021年には終わり、現在はInfinite Frontier期という時期に入っています。
Rebirth期のラストを飾り、Infinite Frontier期にバトンをつないだ一大イベントがこのDark Nights: Death Metalです。
筆者がこれまで読んできた作品でも、
・Justice League (2018-): 感想はこちら
・DC's Year of the Villain: 感想はこちら
などのシリーズはこのDeath Metalへの道筋をつけるための作品でした。また、
・The Last Stories of the DC Universe: 感想はこちら
をはじめとするDeath Metal関連コミックもたくさん出版されました。
このようにDCコミックス社の気合が非常に感じられる一作になっていますが、作品の質もその熱意を裏切りません。大変面白い作品でした。
公式サイトはこちら。
DARK NIGHTS: DEATH METAL: DELUXE EDITION
Get ready for the reality-shattering encore-now in a new deluxe edition hardcover! Writer Scott Snyder and artist Greg Capullo, the legendary team behind Dark Nights: Metal and Batman: Last Knight on Earth, reunite for one last tour of DC's Dark Multiverse.
公式トレーラーなんていうのもあります。
この記事はネタバレを気にせず書きますので、未読の方はご注意を。