2022年11月12日土曜日

Wonder Woman by George Perez Vol. 4 感想 -理想への道は遠い-

※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。 


  Wonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)の活躍を描くWonder Woman by Geroge PerezのVol. 4を読みました。収録されているストーリーはおおむね3つで、

  •  Wonder Womanをアメリカで人気者にしたやり手プロデューサーMyndi Mayerの思い出話
  •  アマゾン族の理想を広く人間界に伝えるため、人間界から選ばれた複数の人々をセミッシラ島に招待する話
  •  かつて戦ったSilver Swanとの再戦

 でした。

 George Perez氏の作品で一貫してダイアナをサポートし続けているJulia Kapatelis, Vanessa Kapatelis母娘はこの巻ではあまりダイアナとは絡みません。が、娘のVanessaが確実に成長を続けている姿が描かれています。ダイアナと直接は絡まないながらも、まだ学生のVanessaのリアルな日常の描写はこの作品にしっかりとリアリティを与えているように感じました。

 また、ギリシアの伝令神ヘルメスとアメリカで同居しているSteve Trevorもダイアナとの絡みは少ないのですが、ヘルメスとの関係で苦労しています。

 

【基本情報】
Writers: George Perez, Mindy Newell, Lee Marrs
Artists: Chris Marrinan, Steve Montano, Robert Campanella, Carol Lay, Colleeen Doran, Cynthia Martin, Ramona Fradon, Trina Robbins, Barb Rausch, Jan Duursema, Cara Sherman Tereno, Leslie Stern bergh, Jill Thompson
Colorists: Carl Gafford, Julianna Ferriter, Tatjana Wood, Michele Wolfman, Shelley Eiber, Helen Vesik, Julia Lacquement, Adrienne Roy
Letterers: Agustin Mas, Carrie Spiegle, John Constanza, L. Lois Buhalis
Collection Cover Artists: Chris Marrinan and George Perez
発行年 2020年(※連載されていたのは1989年頃)


AMAZONのページはこちら。


2022年11月5日土曜日

キャラクター紹介: メラ

 メラはアクアマン(アーサー・カリー)の恋人として登場しました。登場は1963年と古いキャラクターですが、メラが中心となって活躍するようなコミックはそれほどありません。

 DCコミックス社の作品は2011年に大規模な設定の更新があり、その後も五年に一度程度少しずつ設定が変わるタイミングがあるので

・New52期以前 (2011年以前)
・New52期 (2011-2016年頃)
・Rebirth期 (2016年以降)
・Infinite Frontier期 (2021年以降)

 ……という感じで、時期によって分類できます。2011年以前もいろいろあるのですがそれは略します。メラに関しては、時代と共に少しずつ設定が変わっていますが大きな変化はあまり起きていません。

 

2022年11月2日水曜日

Aquaman (2016-) Vol. 4: Echoes of a Life Lived Well 感想 -散漫-

※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。 

 2016年から始まったRebirth期Aquaman誌のVol. 4 (途中で巻数がリセットされたため実質的には第10巻)にして最終巻のEchoes of a Life Lived Wellを読みました。どうも散漫な印象を受けましたが、ハッピーエンドなのでまあいいか……となる最終巻でした。

【基本情報】
Art by: Miguel Mendonça, Robson Rocha
Written by: Jordan Clark, Kelly Sue DeConnick
発行年 2021年


公式サイトはこちら。

AQUAMAN VOL. 4: ECHOES OF A LIFE LIVED WELL

A wedding is supposed to be a happy occasion. But for Aquaman and his allies, the wedding of the century is here-and hell follows with it. When Mera awakens from her coma, she finds herself betrothed...but not to Aquaman.


2022年10月23日日曜日

Aquaman (2016-) Vol. 3: Manta vs Machine 感想 -父の愛-

※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。 

 2016年から始まったRebirth期Aquaman誌のVol. 3 (途中で巻数がリセットされたため実質的には第9巻)のManta vs Machineを読みました。サブタイトルはManta vs Machineですが、Aquaman (アクアマン、アーサー・カリー)の宿敵であるBlack Mantaが彼の亡き父の意識を移植したロボット、Mecha Mantaを操縦してアクアマンと戦う話ですのでManta and Machineのほうが内容には合っていると思います。


【基本情報】
Writers: Kelly Sue DeConnick, Kyle Higgins, Vita Ayala
Pencillers: Robson Rocha, Eduardo Pansica, Jesus Merino, Aaron Lopresti, Victor Ibanez
Inkers: Daniel Henriques, Julio Ferreira, Vicente Cifuentes, Matt Ryan, Victor Ibanez
Collorists: Sunny Gho, Romulo Fajardo Jr., Jay David Ramos
Letterer: Clayton Cowles
Collection cover artists: Robson Rocha, Daniel Henriques, Marcelo Maiolo
発行年 2020年


公式サイトはこちら。

https://www.dc.com/graphic-novels/aquaman-2016/aquaman-vol-3-manta-vs-machine

AQUAMAN VOL. 3: MANTA VS. MACHINE

"Year of the Villain" strikes Aquaman as Black Manta and his Mecha Manta invade Amnesty Bay with one target in mind: Aqualad! It's land versus sea in a battle of titanic proportion! But which side will Jackson Hyde choose-his mentor or his father?


2022年10月16日日曜日

Aquaman (2016-) Vol.1-2: Unspoken Water, Amnesty 感想 -これはアーサーが悪い-

 ※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

 2016年から始まった、Aquaman (アクアマン、アーサー・カリー)を主人公とするAquaman誌のVol. 1, 2を読みました。これは、これまでメインライターだったDan Abnett氏からKelly Sue DeConnick氏に変更になったために巻数がリセットされたからで、実質的にはシリーズの第7巻、第8巻にあたります。

 これだけでも分かりにくいのに、AmazonのページでAquaman誌のシリーズ一覧を表示させると 

 なぜか5巻、6巻と書いてあるという分かりにくさ。単行本の巻数をシリーズの途中でリセットさせるからこういう混乱が起きるので、巻数リセットはやめていただきたいものです。

 さて、物語はDan Abnett氏の描いたアクアマンのラストからは少し時間が経ったところから始まります。記憶を失ったアーサーが謎の島に打ち上げられ、古代の海の神々と共にメソポタミアの塩の神、Nammaと戦うのだ――というのがVol. 1。Vol. 2では、アーサーが記憶を取り戻すところから始まります。

 

【基本情報】
Written by: Kelly Sue DeConnick
Art by: Robson Rocha
発行年 2019年


公式サイトはこちら (Vol. 1)。

AQUAMAN VOL. 1: UNSPOKEN WATER

In the wake of the epic "Drowned Earth," an amnesiac Arthur washes ashore on a remote island and ends up being cared for by a young woman named Caille, who's just a little too curious for comfort. And as a lifetime of horror movies has taught us, there's something strange going on in this island village.


2022年10月9日日曜日

Wonder Girl (2021-) #1-#7感想 -実質的には"Wonder Girls"-

  Yara Flor (ヤーラ・フロー)を主役にしたコミック、Wonder Girlを読みました。彼女は2021年から始まったInfinite Frontier期――の、予告編的なシリーズFuture Stateで「将来のWonder Woman」として登場しました。おそらく、Infinite Frontier期を象徴するようなキャラクターとして様々な作品に登場していくようになるものと思われます。

 このWonder Girl誌はヤーラを主役に据え、彼女の背景や基本的な性格を描き出すコミックです。同時に、これまで"Wonder Girl"を名乗ってきたCassie Sandsmark (キャシー・サンズマーク、ワンダーガール)やDonna Troy (ドナ・トロイ)との出会い、さらにはアマゾン族の一人であるArtemis (アルテミス)との出会いも描いています。

 一方、このコミックが連載されていたころはDark Nights: Death Metalのエピソードの影響で死亡していたWonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)はまったく登場しません。ワンダーウーマンに強い関係のあるキャラクターのコミックとしては珍しいですね。

 なお、筆者は#1-#7まで一話一話ばらばらに購入して読みましたが、単行本も出版される予定です。

 

【基本情報】
Art by: Joëlle Jones, Adriana Melo, Leila del Duca
Written by: Joëlle Jones
発行年 2021年


公式サイトはこちら (#1)


2022年10月1日土曜日

Outsiders (1993-1995) #14 感想: 狂乱のKatana

  以前読んだThe Other History of DC UniverseのKatana編 (感想はこちら)は、ライターのJohn Ridleyが2020年までのKatana (カタナ、タツ・ヤマシロ)のコミックでの活躍を自分流に再編成して描きなおしたものでした。

 その中の興味深いエピソードに「カタナと暗殺者Lady Shivaが戦いカタナが負け、臨死体験を経て蘇る」というものがありました。調べたところ、このOutsiders (1993-1995) #14をベースにしたものだったらしいので読んでみました。

 

【基本情報】
Writer: Mike W. Barr
Penciller: Paul Pelletier
Inker: Robert Campanella 
Colorist: Gene D'Angelo
COver Art: Paul Pelletier, Robert Campanella
発行年 1994年


Amazonのページはこちら。