2021年4月24日土曜日

Justice League (2018-) Vol. 1-Vol. 2 感想

※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

  Dark Nights: Metal (感想はこちら)とJustice League: No Justice (感想はこちら)の後に結成された新生Justice League (ジャスティス・リーグ)は、Hawkgirl (ホークガール、ケンドラ・ソーンダース)がメンバーに入り、結構活躍するらしい……ということで、Vol. 1, Vol. 2を読んでみました。

 

 Vol. 1では初々しく活躍を見せるホークガールですが、仲間たちと一緒に宇宙に行くことになります。Vol. 2ではホークガール達が宇宙に行っている間に地球が異星の海の神々に侵略されるというお話なので、ホークガールの出番はほぼありません。代わり (?)に、Aquaman (アクアマン、アーサー・カリー)の妻にしてアトランティスの女王、Mera (メラ)が大活躍します。

 

【基本情報】
Writers: James T Tynion IV, Scott Snyder
Art by: Jorge Jimenez, Jim Cheung, Doug Mahnke, Mikel Janin, Guillem March, Bruno Redondo, Frazer Irving, Francis Manapul
Cover by: Jim Cheun, Mikel Janin
発行年 2018-2019年

公式サイトはこちら (Vol. 1)。



 Justice League: No Justice事件で壊れたSource Wallの影響で、何かが地球に向けて飛んでくる――というのが物語の発端です。

 それはTotalityと呼ばれるもので、凄まじい力を秘めているようで、そのパワーを手に入れようとするLex Luthor (レックス・ルーサー)はヒーローたちの敵を集めLegion of Doomを結成し、Totalityを調査するジャスティスリーグと戦うのだった――というのがシリーズ全体の大雑把なあらすじになる模様です。

 

 というわけで敵チームであるLegion of Doomなのですが、ルーサーの他にはJoker (ジョーカー)やBlack Manta (ブラックマンタ)がいてみんな高い能力を持っていそうで怖そう……となる中、ワンダーウーマン(ダイアナ)の宿敵であるCheetah (チーター)もチームメンバーになっています。

 敵チームの中では筆者は一番チーターに親しみがあるのですが、他のメンバーと比べてもそんなに「悪」というわけではないのでは……ダイアナへの愛憎が問題なだけでは……と思っていたら、Vol. 2で結構大事な役どころを演じていました。ダイアナだけではなくギリシアの神々もチーターに恨まれていて当然でした、そういえば。

 ……ダイアナさんはチーターを人間に戻すことを早く考えた方が、いろいろな問題にチーターが絡んできて厄介なことになる可能性を減らせるかもしれません。


 ダイアナに関しては、Vol. 2でアクアマンと仲が良さそうなのも良かったです。セミッシラとアトランティス、いずれも神話の世界と縁の深いところにいる二人だけに感覚が近いのかもしれませんね。初めて知ったのですが、アトランティスもギリシアの海神ポセイドンを信仰しているようですし、古い時代からアマゾン族と付き合いがあったようですし。ワンダーウーマン誌にもちょっとアトランティス関係のことが出てきてほしいな、と思いました。

 

 さて、ホークガールですが。まだ新人なので、他のメンバーみんなができるBatman (バットマン、ブルース・ウェイン)の物まねができないなどの初々しいところを見せつつ、彼女が繰り替えてしてきた輪廻転生がTotalityと関係があるらしい、などDark Nights: Metalに引き続きキーパーソンになりそうな予感です。

  

 さらに、Vol. 2 から登場のメラですが。以前読んだ、Mera: Queen of Atlantis (感想はこちら)の状況とあまり変わらず、アトランティスの女王として君臨しているようです。そして相変わらず格好いい。伝説の武器を手に、アトランティスのため、ひいては地球のために身を張って戦います。アクアマンとコンビになると、アクアマンがハト派、メラがタカ派という感じなのもなんだかいいですね。

 戦いの後、メラはアトランティスのためにまた力を尽くすのだろう――と思って読んでいたら、まさかのジャスティスリーグ入り。アトランティスから離れて大丈夫かな、とちょっと思いますが……まあきっと、何とかなるのでしょう。

 というわけで、ゲストキャラかと思っていたメラのリーグ加入でさらにテンションが上がったところで話はVol. 3に続いていきます。