※このシリーズの各話感想はこちらをご覧ください。
若手ヒーローチームTeen Titansの一員として活躍することが多いStarfire (スターファイヤー、コリアンダー)はチームメンバーのNightwing (ナイトウィング、ディック・グレイソン)と恋人であると描かれていることが多いです。
そんな彼女が、タマラン星関係者と結婚したエピソードがいくつかあるようなのでそのうちの一つを読んでみました。
なお、この頃はCrisis on Infinite Earths (感想はこちら)という大事件が起きていたうえ、Teen Titansメンバーの一人、Raven (レイブン)も行方不明になっていたようです。レイブンの話とスターファイヤーの話、さらにCyborg (サイボーグ)とBeast Boy (ビーストボーイ)の話と言う3本が並行して展開しています。
Writer: Marv Wolfman
Pencils: Eduardo Barreto, Chuck Patton
Inks: Romeo Tanghal
Colored by: Adrienne Roy
Cover by: Eduardo Barreto, Chuck Patton, George Perez
発行年 1985-1986年
Amazonのページはこちら (#14)。購入及び数ページ分の試し読みができます。
タマラン星の一部地域を支配する王族の息子であるKarrasが地球にスターファイヤーを迎えに来る。両親に呼ばれていると知ったスターファイヤーは喜んで里帰りしようとするが、Karrasの言動に嘘を感じたナイトウィングとJericho (ジェリコ、ジョセフ・ウィルソン)も同行するのだった。
実はタマラン星では内戦が勃発しており、王族の地位が危うくなっていた。スターファイヤーの父は戦争を終わらせるためスターファイヤーとKarrasを結婚させることを考えていたのだ。戸惑いながらも受け入れたスターファイヤーだったが、ディックは彼女の決断に反発する。
しかしスターファイヤーの姉、ブラックファイヤーは民衆を味方につけ、王位をわが手のものにしようと画策しているのだった……というのがあらすじです。
もともと王族として育っていることもあり、政略結婚を割り切って受け入れるKarrasとスターファイヤーに対して、受け入れられなくてやり場のない怒りを抱えるディックの姿が印象的です。
また、一貫して悪役として描かれるブラックファイヤーもその過去のエピソードが描かれ、王位に執着する凄まじさと合わせて魅力的なキャラクターになっています。
スターファイヤーとディックの関係はどうなるのか、タマラン星の王位は誰の手に渡るのか――というのが見どころの一大ストーリーです。