2022年5月19日木曜日

Aquaman (2011-2016) Vol. 4: Death of a King 感想 -戦争の後始末-

※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。


  2011年から始まったNew52期Aquaman誌のVol. 4を読みました。未読のVol. 3ではAquaman (アクアマン、アーサー・カリー)の兄であるOrm率いる海底王国Atlantisと地上の世界が戦争し、Ormは地上の世界に囚われアクアマンがアトランティスの新しい王になったということが語られていた模様です。

 このVol. 4は戦争の後始末をしながら、アトランティスの過去にも触れるというストーリーになっていました。

【基本情報】
Written by: Geoff Johns
Art by: Sean Parsons, Paul Pelletier, Rob Hunter
Cover by: Sean Parsons, Paul Pelletier
発行年 2014年


公式サイトはこちら。



 戦争が終わってリーダーが変わるとやることが多くて大変だなあ……という気持ちになる作品でした。この巻の前半でアクアマンは地上の世界に持ち込まれてしまったアトランティスの武器を探すことになります。その一方でアトランティスの一部の幹部はアーサーに黙ってOrmを助けるため画策しており、そうこうするうちにアトランティスの創始者であるDead Kingが復活し、王位を再び手中に収めようとします。とにかく大騒ぎなのです。

 

 Dead Kingはかつて地上で繁栄を謳歌していたアトランティスを海底に沈めた諜報人なので、このエピソードのおかげでかつてアトランティスが沈んだのちに生き残ったわずかなものたちがAtlantis, Xebel (メラの故郷、バミューダトライアングル内に存在)、それにVol. 1で描かれた海溝 (The Trench)に住む一族へと分かれていったことが明らかになります。

 

 Vol. 1で全滅したと思われていたTrenchの皆さんが生き延びていたのはなんとなく嬉しいのですが、「かつては同じ国だったもの同士」みたいな感覚で描かれていたのはちょっと嫌でした。もっとこう、過去どうだったかは関係なしに生きものとしてお互いを認め合うようなことはないものなのか。

 

 Mera (メラ)についても、Xebelに父親が決めたNereusという許婚が存在することは分かりましたがさほど活躍はしていません。次巻以降の活躍に期待したいと思います。