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Who is Donna Troy? (ドナ・トロイとは何者か)というテーマが表紙に描かれたTeen Titansの1エピソードを読みました。結婚を控えたドナのために、長い付き合いの仲間であるDick Grayson (ディック・グレイソン)が一肌脱ぐ話です。
【基本情報】
Written by: George Perez, Marv Wolfman
Pencils: George Perez
Inks: Romeo Tanghal
Colored by: Adrienne Roy
Cover by: George Perez
発行年 1983年
Amazonのページはこちら。購入及び数ページ分の試し読みができます。
この頃のドナ・トロイの設定は、火事になっていたアパートからワンダーウーマンが一人の女の子の赤ちゃんを助け出したものの、その子の名前も両親も分からなかったので困った末にセミッシラ島に帰って女王ヒッポリタに預け、アマゾン族の一人として育てるようにした――というものです。
大人になってからアメリカに戻ってきたドナ・トロイですが、自分が誰だったのかは結局分からずじまいでした。また、ドナが助け出されたアパートは誰も居住していないはずだった――それなのになぜ彼女はそこにいたのか――というミステリアスな事実も明らかになっています。
大学教授のTerry Long (テリー・ロング)との結婚を控えたドナのために、彼女の昔からの友人でTeen Titansでも一緒に活動してきたDick Grayson (ディック・グレイソン)は、ドナの本名や彼女の家族を明らかにするため奮闘するのだったが――というのがあらすじです。
見どころは、なんといってもディックの探偵ぶりでしょう。Teen Titans関係の話ではどうしてもヒーローとしての能力がクローズアップされがちですが、もともとはバットマンの相棒であり探偵に必要な様々な技術も習っている彼。地道な捜査の様子を楽しむことができます。
ドナのためにどうしてディックがそんなに頑張るか、といえば彼女の幸せを願ってのことであるわけで。友情っていいな、とも思える一冊になっています。