2019年3月17日日曜日

Batman #475- Detective Comics #642-Batman #476: レニー・モントーヤ初登場

 レニー・モントーヤはBatman #475でコミックに初登場しました。この話はDetective Comics #642、Batman #476と続きます。一連のエピソードを読んでみました。

【基本情報】
Writer: Alan Grant
Artist: Norm Breyfogle, Jim Aparo
Colorist: Adrienne Roy
Cover by: Norm Breyfogle

発行年 1992年

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レニー・モントーヤはもともとアニメのバットマンに登場したキャラクターだそうですが、Batman #475からコミックにも登場するようになります。

Batman #475ではゴッサム市警のゴードン本部長のAssistant(助手?)と紹介されています。仕事を見ると、ゴードン本部長に必要な書類を渡したり電話の内容を書きとっていたりと秘書のようにも見えます。同時に、事件現場に出て行って犯人と対峙してもいるので刑事の業務も行っているようです。事件現場ではハーヴィー・バロックと一緒ですが、パートナーにはまだなっていないようです。

登場したばかりということでまだおとなしいレニーですが、ゴードン本部長の部屋の窓の外にバットマンの人影を見ると銃を構えるなど(不審者の侵入と判断したようです)、頼もしいところも見せてくれます。


お話としては、ドラッグが蔓延するゴッサムの街にバットマンの敵・スカーフェイスが刑務所から帰還し、彼がかつて率いた組織の裏切り者と戦うために混乱が生じる――というお話です。

しかしこの話で重点が置かれているのはそこではなく、この頃ブルース・ウェイン(バットマン)が付き合っていたジャーナリスト、Vicki Valeに新しいボーイフレンドができてブルースと別れることになるというエピソードだと思います。

Vicki Valeにブルースが指摘されるのが、

"I'VE ALWAYS FELT THAT - WELL, YOU NEVER LET ME GET NEAR THE REAL YOU, THE ONE YOU HIDE AWAY UNDER THAT PLAYBOY FOP IMAGE."


「私、ずっと感じていたの――あなたは私を本当の自分の姿には決して近づけようとしない、プレイボーイの姿の背後に隠しているあなたに」

ということです。ブルースは彼女にバットマンであることを明かしていませんから、これは非常に的確な指摘です。痛いところをつかれたブルースは、彼女に正体を明かすかどうか逡巡します。ブルースはどういう決断を下すのかというのが見どころの作品です。