かつてはBatman (バットマン、ブルース・ウェイン)の相棒Robinとして活動し、今はバットマンから離れてRed Hoodとして活動しているJason Todd (ジェイソン・トッド)がArtemis (アルテミス)やBizarro (ビザロ)といった面々と共に戦うRed Hood: OutlawのVol. 4を読みました。こちらがシリーズ最終巻です。
Writer: Scott Lobdell
Pencillers: Paolo Pantalena, ChrisCross, Brett Booth, Travis Mercer
Inkers: Paolo Pantalena, Scott Hanna, Danny Miki, John Livesay
Colorist: Arif Prianto
Letterer: ALW'S Troy Peteri
Cover: Dextor Soy, Arif Prianto
発行年 2021年
公式サイトはこちら。
最終巻なのですが、ちょっと駆け足すぎると感じる一冊です。
最終巻ということで、これまで出会ってきたキャラクターとジェイソンが別れる話、という側面もあるわけですがとても駆け足で話が展開するため「ジェイソン、あっさりしすぎでは……」と感じてしまうことすらあります。
これだったらVol. 3でGeneration Outlawsのエピソードとアルテミス、ビザロの帰還を描いたうえで「Outlawの物語はまだまだ続くよ!」という感じで終わらせてくれた方がいっそすっきりしたかもしれません。
筆者がジェイソンとビザロ、アルテミスの3人チームが好きすぎて、「今後コミックでこの3人がそろうことはそうそうないんだなあ……」という気持ちになってしまったこともありますが。
お話としては、序盤~中盤まではNew52期Red Hood and the Outlaws誌にも登場した (感想はこちら) Untitledとの戦い、終盤はゴッサム誌での戦いになっています。
Untitledとの戦いはまだいいのですが、ゴッサムでの戦いが唐突すぎる&駆け足すぎるため、キャラクターたちの気持ちについていけないまま終わってしまったというのが正直なところです。
ジェイソンが仲間たちと別れて一人に戻る、という展開自体は良くても「なぜアルテミスはこのタイミングでジェイソンから離れる決断をしたのか?」というのは良く分かりませんでした。たぶん「ジェイソンの成長を目の当たりにして、もう自分は必要ないと思ったから」なんだろうと思いますが、ジェイソンの成長自体はずっと前から目の当たりにしていた気がするんですよね……。
なお最近、Webtoonというサービスでジェイソン、アルテミス、ビザロの冒険譚が連載されています。こちらも面白くなりそうでおすすめです。
Webtoonのサイトはこちら。
WebtoonのTrailorはこちら。