2021年7月25日日曜日

Truth & Justice #19-#21

 ※このシリーズの各話感想はこちらをご覧ください。


 DCコミックス社のヒーローを一人ずつ主役にして3話程度の短編を連載するTruth & Justice誌の#19-#21はザターナが主役でした。

 

【基本情報】
Writer: Preeti Chhibber
Pencils: Lalit Kumar Sharma
Inks: Lalit Kumar Sharma
Colored by: Wendy Broome
Cover by: Hi-Fi, Jay Anacleto
発行年 2021年


Amazonのページはこちら。購入及び数ページ分の試し読みができます。



 突然見知らぬ場所で目覚めたザターナ。魔法を使って脱出を試みようとするが、魔法が使えないことが発覚する。どうも誰かの夢の世界にいるらしい彼女は、魔法を使わずに事態を解決しようとするのだが……というのがあらすじです。

 

 何しろザターナの魔法は逆順に言葉を唱えるだけで割となんでもできるので、ピンチを演出するために「魔法が使えない」とか「使えるけど制約がある」という状況になることはしばしばです。

 ということでこの作品でも、「夢の中の世界にいるらしい……」ということで魔法が使えなくなります。次々と起きるナンセンスな事態(何しろ夢の中ですし)を切り抜け、黒幕が姿を現し事態が明らかになっていきます。


 ここで明かされるトリックが意外、というか、これまでファンタジー世界の話と思って読んでいたものが一気に現実世界に引き戻される落差を味わうことができます。

 ストーリー全体としては普通の作品だと感じましたが、この落差は非常にインパクトのある一作でした。