2021年3月24日水曜日

Red Hood and the Outlaws (2011-2015) Vol. 1: REDemption 感想

※このシリーズの各巻感想はこちらをご覧ください。

  2011年~2015年のNew52期に連載されていたRed Hood and the Outlaws誌の第一巻を読みました。2016年から始まったRebirth期のRed Hood and the Outlaws誌(感想はこちら)にはアマゾン族の戦士の一人、アルテミスが登場していました。こちらのシリーズでは、タマラン星の王女であったStarfire(スターファイヤー、コリアンダー)が登場しています。

 

【基本情報】
Written by: Scott Lobdell
Art by: Kenneth Rocafort
Cover by: Kenneth Rocafort
発行年 2012年

公式サイトはこちら。


 このシリーズは、

・かつてはBatman (バットマン、ブルース・ウェイン)の相棒であるRobinとして活躍していたが殺され、後に生き返ったもののバットマンが自分を殺した相手に復讐していなかったことに怒り狂ったJason Todd(ジェイソン・トッド、生き返ってからはRed Hood(レッドフード)と名乗るようになる)


・かつてはGreen Arrow (グリーンアロー、オリバー・クィーン)の相棒であるSpeedyとして活躍していたが、グリーンアローのもとを離れ一人で活動するようになったArsenal(アーセナル、ロイ・ハーパー)

 に、スターファイヤーを加えた三人のチームになります。

  

 スターファイヤーはタマラン星の王女です。地球に不時着後しばらくは、かつてバットマンの相棒Robinをつとめジェイソンの先輩にあたるDick Grayson (ディック・グレイソン)と出会い良い雰囲気になっていたようなのです――が、何かあったのかその辺りの記憶はぼんやりしているようで。ある海辺でひっそりと暮らしていたところに意識不明で流れ着いたジェイソンを助けたところから物語は始まります。

 

 ディックに似ているということでジェイソンに好感を持ったようですが、この二人ともにバットマンの養子であっても血は繋がっていないはず――ですが、雰囲気が似ているんでしょうかね。

 その後、ある国で逮捕され処刑されるところだったロイを助けることでロイが合流し、3人のチームになります。ロイとジェイソンは元々仲が良かったらしく、チームになるまではすんなり行くという印象です。

 

 この巻では、生き返ったJasonに暗殺術を教えたDucraの宿敵であるUntitledという謎の組織との戦いが描かれています。

 スターファイヤーは何かの目的があって行動しているわけではないので、何となくジェイソンとロイについていくという感じですが、彼らのことを語る言葉が印象的です。

 

"They are rather clown-like. But I can't help believe they are somehow much more."

「彼らはまるでピエロみたい。でも、何となくそれだけじゃないと思わずにいられない」


 ということで、ジェイソンとロイの行動に馬鹿馬鹿しさを見ながらも、それ以上の何かがありそうということで一緒に行動しているスターファイヤーですが。二人と一緒に何と戦っていくのか、2巻以降の展開に期待です。