2018年から連載されたCatwoman誌のVol.1-3を読みました。Batman (バットマン、ブルース・ウェイン)と結婚寸前までいきながら破局し、傷心でゴッサムを離れたCatwoman (キャットウーマン、セリーナ・カイル)の物語になっています。
Art by: Fernando Blanco, Joëlle Jones, Elena Casagrande, Scott Godlewski, Hugo Petrus, John Timms, Laura Allred
Cover by: Joëlle Jones
発行年 2019-2020年
公式サイトはこちら (Vol. 1)。
ブルースと別れ、Villa Hermosaへと引っ越したセリーナ。しかし、不眠症に悩まされているのだった。一方Villa Hermosaの市長夫人、Raina Creelは強い野望と若さへの渇望を持ち、キャットウーマンの存在を利用したことからセリーナと対立するのだった。思わぬ形でRaina Creelの息子が命を落としたことから対立は激しくなり、ついには町中の人々を巻き込んだ戦いへと発展していくのだった――というのがあらすじです。
まず、このVol. 1-Vol. 3のセリーナは非常に弱っています。不眠症で苦しんでいます。また、精神病を患う妹のマギーのことも気にかけなければいけません。マギーのことは町で親しくなった一家に任せることで何とかするのですが、この一家がとてもいい人たちであり、対比としてセリーナがだいぶ勝手に見えてしまうところはあります。
一方、敵であるRaina Creelも最初は昔話に出てくる女性悪役(永遠の美を求めるようなタイプの)に見えていましたが、息子を失ったあたりから危なさが加速し、とうとう町の住民たちを全員ゾンビにし始めるという暴挙に出ます。
なんかもう、二人ともカウンセリングを受けてほしい。そうすればもうちょっと事態が悪化せずにすむような気がするという感想になる3冊でした。
なお、嬉しかったのはVol. 3でのザターナのゲスト出演です。事前に調べていなかったのでこれは意外でした(下図)。
ザターナとセリーナが並ぶと、コケティッシュとしか言いようのない二人という感じになりますね。
ザターナがしきりに「あなたには借りがある」といったことを言うのですが、セリーナの方には自覚がない様子です。Identity Crisis (感想はこちら)のあたりで、ザターナがセリーナの脳を魔法でいじって悪事を行わないようにしたことを言っているんですかね。この作品が連載されていた頃にほかにも何かあったんでしょうか。