Infinite Frontier期Wonder Woman誌の第二巻を読みました。Vol. 1ではRebirth期最終盤の展開を受けて死後の世界を冒険していたダイアナですが、この巻では無事に帰還した後の様子が語られます。
しかし、生の世界に帰還したのはダイアナだけではなく、ヴィランであるDr. Psychoも戻ってきていた模様。今後も彼はダイアナにとって厄介な存在であり続けるようです。
Written by: Becky Cloonan, Michael Conrad
Art by: Andy MacDonald, Marcio Takara, Steve Pugh, Travis G. Moore
発行年 2022年
ダイアナの帰還にジャスティス・リーグをはじめとするヒーローのみんなが喜んだり、Trial of the Amazons (感想はこちら)の前哨戦があったり、鏡像により生み出された何十人ものダイアナとの戦いがあったり、Vol. 1でダイアナと良い関係にあったある人物がこちらの世界に来たり……と、盛りだくさんな一作です。
なお、筆者としてはこの作品と同時期に連載されていたJustice League Dark (感想はこちら)でザターナが大変なことになっているときに死後の世界から帰ってきたダイアナが駆け付けて助けてくれる展開が好きなのですが、この本ではダイアナを呼びに来たDr. Fateを結構待たせるという流れになっていて「ザターナのために早く行ってあげて!」という気持ちになってしまいました。
さて。
盛りだくさんな一冊の中で、一番印象に残ったのはダイアナとEtta Candy、それにSteve Trevorの関係でした。
ダイアナとエッタはダイアナが初めて人間界に来たときからの親友同士で、もちろん今回の帰還もエッタはとても喜んでいます。ということで二人でのんびり……といきたいところですが、とにかく二人とも忙しく何か起きるとすぐに呼び出されてのんびり話すどころではありません。
仕事が忙しい友達同士だとこんな感じだよねと思いました。
一方、一時はダイアナと付き合っていたものの別れたスティーブの場合。お互い気まずいらしく、ダイアナの帰還がニュースで取り上げられてもお互いに連絡をとる一歩を踏み出せません。で、「こんなに連絡をとってこないということは意味があるはず」と考え始めます。思い切って電話してしまえばいいのに、と思わせますね。
ダイアナはもちろんスーパーヒーローですし、スティーブも一般の人と比べれば体力メンタル共に鉄人的だと思うのですが、こんなところが人間臭いなと思った一冊でした。