2023年7月1日土曜日

Green Lantern (2021-) Vol. 1-2 感想: それでジェシカはどうなるんですか?

  2021年から始まったGreen Lantern誌のVol. 1, 2を読みました。

 宇宙の警察のような組織であるGreen Lanternたちの活躍を描くこのシリーズですが、Rebirth期ラストの影響を受けて宇宙的異変のある中どう平和を守っていくか――というところから物語は始まっていきます。

 グリーンランタンのみならず、様々な星の戦士たちが集まる星間連合を組織して宇宙的異変に対抗しようと言うことになるのですが。

 

 巨大な異変が起き、グリーンランタンたちにスーパーパワーを与える指輪のバッテリーが消失、指輪の力が消えるという事態になります。

 

【基本情報】
Writer: Geoffrey Thorne, Ryan Cady
Artists: Tom Raney, Dexter Soy, Marco Santucci, Sami Basri, Andy Owens
Colorist: Michael Atiyeh, Hi-Fi
Cover Art: Clayton Henry, Marcelo Maiolo, Bernard Chang, Alex Sinclair
発行年 2021-2022年


Amazonのページはこちら (Vol. 1)。



 上にも書いた通り、グリーンランタンたちの力が使えなくなるという大トラブルが発生するのでそれに対応する姿を描く――というのが大雑把なあらすじなのですが、2022年のイベントDark Crisisに繋げるためか、とにかく話を解決させて終わらせたという印象が正直あります。

 グリーンランタンの一人であるJohn Stewartが神の力を得る描写があるのですが、果たしてこれは今後他のコミックで使用される設定になるのかどうか。

 

 話の中心にいるのは上にあげたJohn Stewartのほかに、

 

  • Keli: Young Justice (感想はこちら)で登場したティーンエイジャーのグリーンランタン。他のグリーンランタンのようにガーディアンと呼ばれる存在から指輪を授けられたのではなく、謎の異星人からグリーンランタンの力を使えるガントレットを渡されたことでグリーンランタンとしての活動を開始した。そのため、実際のところグリーンランタンかどうか怪しい。Simon Buzに懐いている。ガントレットの力で呼び出す構造物がYoung Justiceの仲間の姿であり、よい友人関係であることをうかがわせる。 

  • Jo Mullein: Far Sector (筆者未読)で登場したグリーンランタン。他のグリーンランタンとは別のシステムの指輪を与えられたので、大異変後も活動が可能であり実質的にリーダーとなった。他のランタンたちには存在が知られていなかったので、ややうさんくさく見られている。 

  • Simon Buz: Rebirth期Green Lanterns誌 (感想はこちら)などで大活躍したグリーンランタン。今回は指輪の力を失ったため、通常の武器で武装してJoを補佐する。Keliに懐かれており、お兄さん的な存在である。

 という感じです。プラスして、このシリーズの中はJessica Cruz(ジェシカ・クルズ)が印象的な役割を果たします。

 ジェシカはグリーンランタンの指輪の力を失い、一時的にYellow Lanternに加入します。Yellow Lanternは恐怖で人を支配しようとする者たちですが、彼女は共感を使って人を助ける力としたい――と考えるようになります。

 

 というわけで、ジェシカがどうなっていくのか非常に気になります。が、グリーンランタンの指輪の力が回復した後の彼女の姿が描かれないためどうなったのか分かりません。今後Green Lanternとして生きるのか、しばらくYellow Lanternのままでいくのか。どうなんでしょう。