Detective Comicsは、Batman (バットマン、ブルース・ウェイン)やその仲間であるバットファミリーの活躍を描くシリーズです。
2021年から始まったMariko Tamakiがメインライターを務めるDetective Comicsの第二巻であるこの巻では、イベントFear State関連のエピソードが収録されています。といっても、お話自体は以前読んだVol. 1収録作品の続き――というわけで、Vol. 1からずっとFear State関係の話だったという方が正しいのかもしれません。
なお、前回読んだBatman Secret Files: Huntressはこの巻に収録されています。
Writer: Mariko Tamaki, Dan Watters, Stephanie Phillips,
Artists: Dan Mora
Inkers: Max Raynor, Viktor Bogdanovic, David Lapham, Daniel Henriques
Colorists: Jordie Bellaire, Arif Prianto, Trish Mulvihill
Cover: Dan Mora, Irvin Rodriguez
発行年 2022年
Vol. 1に続き、かつてのような財産もなく、秘密基地の大半も失い、警察の黙認もなく、殺人犯ではないかと疑われている――という状況で戦い続けるBatman (バットマン、ブルース・ウェイン)。Hue Vileの産み出す、狂気をもたらす寄生虫により犯罪が頻発する中、バットマンは寄生虫を倒すことができるのか――というのがあらすじです。
おそらくこの辺りの展開は「ブルース・ウェインは執事のアルフレッドや財産、スーパーメカの助けなくしてどこまでヒーローとして活動できるのか?」というテーマに沿った展開になっていると思います。結果としてそんなに秘密兵器を使うこともなく、バットファミリーからの助けも最小限になっているというイメージです。
とはいえ、前巻から引き続いて要所でバットマンに協力するHuntress (ハントレス、ヘレナ・ベルティネリ)。さらに、一連のエピソードでの最後ではようやくバットファミリーたちも登場します。
やはり仕上げというか、最後の一押しにバットファミリーが出てくると読者としては燃えるものがありますね。
中でも、Batwoman (バットウーマン、ケイト・ケイン)が良かったです。全体的に白黒っぽい画面の中にケイトが登場すると、その赤い髪だけでぱっと映えるんだなと思わされました(下図)。