2025年8月31日日曜日

The Question: All Along the Watchtower #1-#6 感想 -別にQuestionでなくても良かったのでは-

  The Qustion: All Along the Watchtowerを読みました。警察をやめたRenee Montoya (レニー・モントーヤ)が探偵としてバットマンに呼ばれ、Justice Leagueの基地であるWatchtowerへの侵入を試みる何者かについて捜査する――という物語です。6話完結のミニシリーズになっています。

 

【基本情報】
Writer: Alex Segura
Art by: Cian Tormey
Cover: Cian Tormey, Romulo Fajardo Jr.
Colorist: Romulo Fajardo Jr.
発行年 2025年


公式サイトはこちら (#1)。



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 Question (Renee Montoya)が主役なので、ずっと目立っているというのは良い点です。Batwoman (バットウーマン、ケイト・ケイン)がレギュラーメンバーとして登場し、そこかしこでレニーとの絆を感じさせるのもいいと思います。

 

 しかし、レニー・モントーヤのファンにおすすめかというと悩むところです。6話のミニシリーズという短さが災いしているのか、レニーが独自の捜査や推理で真相にたどり着くという印象がほとんどありません。敵が勝手に正体やら目的やらを話してくれている感じがあります。


 確かにレニーは主役で事態を解決しているのですが、別にレニーならではの強みを生かしたわけではなく「なんだかわからないけどうまく話が進んだ」という印象です。決してレニーの格好良さを描く物語ではなく、かといってレニーという人物を深く掘り下げる物語でもなく―― 一応ストーリーは破綻なく終わっていますが、でもそれだけなのではないかというシリーズになってしまっていると思います。